オヤスミ ページ9
｢ベッドの上に座れ。｣
ガーゼを捨て、タオルで手を拭きながら話す。ベッドサイドに座ると、｢違う、もっと枕の方だ。｣何て言いながら指をさす。ローの指示で枕の横に座る。
｢次は、サイレントしろ。｣
『…？うん。……silent(ｻｲﾚﾝﾄ)』
｢……上出来だ｡｣
満足そうにローは微笑んだ。
ベッドはギシッと音を立てて、沈んだかと思えば、膝元にズシッと重みが掛かり、驚いた。
『えぇ！？ロー？？？』
｢三十分たったら起こせ。｣
『……お仕置きって、これ？？』
｢そうだ。足痺れても、動かすなよ。｣
何かと思えば、ベッドの上で膝枕をしているだけ。サイレントしているから、私とローだけの声が、部屋の中で静かに響く。
『寝れてないの？』
｢まとめて寝ることは、まずないな。｣
『クマ酷いもんね。この部屋は本が、いっぱいあるね。』
｢一応、医者だからな。｣
『新聞で見たことある。少し気になってたの。何で“死の外科医”なのかなって。』
｢海賊だからじゃねーか？｣
『あとさ、船長って、お父さんみたいだね。』
｢……は？｣
『皆を守って、皆で暮らして、笑顔を守ってる。ローはスゴいね。』
｢別にスゴかねーよ。……仲間だからだ。｣
『仲間かぁ。だったら、家族に似てるね。』
ローは私の話に、ゆっくりと目を瞑ったまま答えてくれた。
急にローは寝返りをうち、私のお腹の方に顔を寄せた。
腰にローの片腕が回され、ドキッとした。
｢まだ９歳だった頃、コラさんが眠れない俺に、サイレントをして寝ていたことがあった。｣
『パパが……？』
｢半年間だが、二人だけで生活していた時があった。野宿が多かったけどな。｣
『そうだったんだ。』
｢サイレントの中は、静かで……コラさんと俺の声だけが耳に入ってきて、……よく、寝れた…………｣
『ロー？』
腰に回っているローの腕に少し力が入り、お腹にローの綺麗な顔が触れた。
『……ッ！！』
心臓が鷲掴みにされているみたいに、ギュッとなって身体に緊張が走った。
『え？……ロー？寝た？？』
｢………………｣
返事の代わりに、穏やかな寝息が聞こえてきた。
そっと帽子を取り、ふわっと解放された髪の毛にそっと触れ、ローの頭を撫でた。
｢…………コラ……さ……ん｣
『！』
なぜ、あなたはそんなにもパパを慕っているの？
もっと、知りたいよ…………
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紅葉＊(プロフ) - ミサキさん» ええぇえ！ホントですか(>_<)2で感動して貰えたんなら、続編書かなきゃ良かったッ(笑)！！ここで終わらしておけば良かったかもです(゜ロ゜;現に続編、展開に困ってます(笑)今後も、楽しんでもらえるように頑張ります！！ (2016年3月11日 23時) (
レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ - 読んだら片目に……涙が(･д ;)シクシク (2016年3月11日 10時) (レス) id: 19b435ce1e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - あさん» あさんだ(*´∀｀)!!こんなに早くコメントいただき、ありがとうございますッヽ(´▽｀)/いやいや、お礼を言うのは私の方ですよッΣ(゜ロ゜)いつも、心暖まるコメントありがとうございます(*´∇｀*)続編も、是非よろしくお願いいたします！！ (2016年2月28日 22時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 本当にありがとうございました(^o^)続編も楽しみにしております(*^^*) (2016年2月28日 22時) (レス) id: 5e13aa48c9 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 銀之助さん» 銀之助さんもですか？！低迷してるように見えないですよッ！！私は特に中盤からは、自分で最所から何度か読み直します(笑)話がずれないようにするためですが、余計に混乱するときも、あります( ゜Д゜)夢小説は楽しいですが、難しいですねー(笑) (2016年2月28日 7時) (レス) id: 02f81fdce9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年2月4日 2時
