家族の思い出 ページ5
ドフラミンゴの部屋の前に着いて、ガチャリと扉が開くと、勢いよくAの腕を引っ張り、部屋に連れ込むと、腕をギリッとネジ上げ、顔を近付けて笑った。
｢合格だ……！A……！｣
『……ッ!何のこと！？』
｢コラソンの前でよく声を出さなかったなァ？｣
『…！殺すって脅したくせに！』
｢フッフッフッフッ……確認したいことがあるって言ったろ。殺しはしねぇよ。｣
『…！！騙したのね！』
ドフラミンゴは怖い存在であったが、Aも負けずに睨んだ。
｢お陰でいいもんが、見れただろ。コラソンのあの驚いた顔と焦った顔をよぉ。……再会してからは初めてだ。あんな風に表情を変えたのは｣
『……え？』
｢フッフッフッ……お前はコロコロと表情が変わるやつだな！見てて飽きん｣
キョトンとした私を見て、愉しそうにドフラミンゴは笑った。掴んだ腕を解放すると、ドフラミンゴは大きなデスクに向かって歩いた。
その部屋を見渡すと、私は心臓を締め付けられるような感覚になった。
そんな様子を、ドフラミンゴは盗み見ていた。
｢A…そこに座れ｣
小さな机と椅子が置いてあり、ドフラミンゴは座るように指示をした。
少し震える足で私はそこへ座ると、ドフラミンゴは机に三つの物を置いた。
ノート
鍵付きの古い箱
写真立て
｢まず、その写真の真ん中の子供はお前だろう？｣
『……！！』
｢俺ぁ、勘はいい方だ。答えろ｣
『……５才の時の私です』
｢だよなァ？面影がある｣
親子三人並んで撮った、15年前の写真だった。
そう、この部屋は私たち家族の寝室だった場所。写真の中の三人の笑顔に、私は目眩がした。
『だとしたら何ですか…』
｢ノートは何か解るか？｣
『それは……わかりません』
｢……箱は？｣
『……知りません』
残りの二つの物は本当に見たことがない物だった。ドフラミンゴはAの表情で、Aが真実を話していると解った。
｢そうか……わかった。A、鍵は知らないか？｣
｢箱はあったが、鍵はどこを探しても見付からなかった。お前が持ってるんじゃねぇか？｣
『…鍵……？』
｢このノートはこの部屋にあった日記だ。そこに書いてあった。｣
｢“危険なものを譲り受けてしまった。次に船を出す時には海軍に渡そう。”とな｣
記憶が混乱する中、ドフラミンゴは笑った。
｢海賊なら、お宝を開きたくなるだろう…？｣
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紅葉＊(プロフ) - まるるさん» 遅くなりましたが、ありがとうございます(*^O^*) (2020年5月1日 4時) (
レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 本当に素敵な作品でした。 (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 最高すぎます。番外編、現実である事を願ってます。ロシナンテ大好きです。3人ともずっと幸せでいて欲しいですね(´ｰ｀) (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 藍子さん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！ちょうど、娘がロシーと同じ年くらいに書いたのでロシーちゃんの反応はうちの娘に近いリアル感なんですよ(*ﾟ∀ﾟ人ﾟ∀ﾟ*)♪ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 娘のロシーがパパって抱きついたのが可愛いくて胸がキュンってなりました。( ≧∀≦)ノ (2018年10月23日 19時) (レス) id: 71d779dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年1月8日 5時
