別れを告げる時 ページ22
ドフラミンゴも殺気を放っているようで、Aの全身はビリビリと電流が走っている様だった。
｢何のつもりだ！コラソン！！｣
“コイツの自由を うばうことは許さない”
｢血の掟を破るつもりか、コラソン｣
“だったら 解放しろ”
｢なぜ、コイツにそこまでするんだ｣
“コイツだけは ダメだ”
ドフラミンゴとロシナンテはしばらく睨み合った。空気は張りつめているようだった。
そんな緊張感のある空気を解くかのように、ドフラミンゴは大きく溜め息をついた。
そして、Aから身体を離し、ベッドサイドに座り直した。
｢ファミリーに入れれば、コイツと一緒にいる時間は確実に増える。そう考えれば、悪い話じゃねぇだろ｣
ドフラミンゴの殺気は消えた。
それを感じたのか、ロシナンテも銃を降ろし、ポケットに閉まった。
“コイツはこの島においていく”
｢……！？どういう意味だ……！？コラソン！！｣
“あと五時間後に 海軍がこの島へ来る”
｢何故、そんな情報を知っている！！｣
“つるの船だ”
｢……！！！それは、確かか！！｣
“古い友人からの情報だ、確実だ”
｢ならば、今から出航の準備をする！！
コラソン……詳しい話は、船で聞く｣
“ああ”
｢しょーがねぇ。可愛い弟の頼み、聞いてやるよ…………｣
ドフラミンゴはAの左手の近くで、自身の手を小さく振ると、スパッと手枷が割れた。
｢コラソン……四時間だ。全員準備が整い次第、出港する。それまでには、船に戻れ｣
“わかった”
｢フッフッフッフッ……大事な弟の頼みじゃ、聞くしかねェ。せいぜい残りの時間を楽しんでこい｣
“ドフィ 必ずもどる”
｢ああ………ロシー。信じている｣
ドフラミンゴは背を向け、部屋を出ていった。
ドフラミンゴの足音がしなくなり、ロシナンテはAに近付いた。
Aはビクッと身体を揺らした。だが、黒いコートに包まれた。
ロシナンテは、小さく｢サイレント｣と唱え、コートごとAを抱き締めた。
『……ロシナンテ…………！！』
｢A…、あの丘に行こうか｣
そう言うと私の返事を待たずに身体を抱きかかえ、窓から外に移動し始めた。
『……ロシナンテ…イヤだよ……！！』
「……言えなかったんだ｣
Aはコートに包まって、身体を揺らて泣いた。
｢ずっと、一緒にいたかった……、A｣
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紅葉＊(プロフ) - まるるさん» 遅くなりましたが、ありがとうございます(*^O^*) (2020年5月1日 4時) (
レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 本当に素敵な作品でした。 (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 最高すぎます。番外編、現実である事を願ってます。ロシナンテ大好きです。3人ともずっと幸せでいて欲しいですね(´ｰ｀) (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 藍子さん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！ちょうど、娘がロシーと同じ年くらいに書いたのでロシーちゃんの反応はうちの娘に近いリアル感なんですよ(*ﾟ∀ﾟ人ﾟ∀ﾟ*)♪ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 娘のロシーがパパって抱きついたのが可愛いくて胸がキュンってなりました。( ≧∀≦)ノ (2018年10月23日 19時) (レス) id: 71d779dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年1月8日 5時
