悪魔からの条件 ページ3
まだ、閉店してない店を出た。
ドフラミンゴと共に。
｢案外早い決断だったなァ？｣なんて、からかわれたけど、動揺していないように振る舞った。
私は自分の意思で、ドフラミンゴと共に屋敷に行くことを決めた。
もちろん、ロシナンテの事が知りたくて。
兄であるドフラミンゴなら何か解るかもしれないという、僅かな期待を込めて。
ユーリおばさんには反対されそうになったけど、ドフラミンゴ威圧感によって、何も反応出来なくなり、現在にいたる。
『私は、何のために屋敷に……？』
｢ちょいと、確認したいこともあってな｣
『確認？』
｢俺達がいる、古い屋敷は知っているな？｣
『……はい。よく知っている場所です。』
｢……！……やはりか｣
『本当は、行きたくない場所です…』
｢フッフッフッ……！そう言うな。すぐに連れてってやる……！！｣
『わッ!』
｢色気ねぇなァ？｣
ドフラミンゴは私を片手で抱き上げると、空を舞った。私は恐怖から、慌ててドフラミンゴの服を必死に掴むと、｢それは、悪くねぇな｣なんて呟いた。
屋敷の方向へ向かって、真っ直ぐに。
屋敷には十分程度で到着した。大きな門には明かりがついており、庭は何となく綺麗に掃除してあった。
屋敷自体も窓の灯りはすべて付いており、綺麗に光っている。人の気配もした。
｢着いたぞ。｣
私は、優しく降ろしてくれたドフラミンゴに少しだけ驚き、ドフラミンゴの服を離した。
『ありがとう…ございます……』
｢なんだぁ？緊張してんのか？？｣
『……はい…』
｢何に緊張してんだ？コラソンか……？それとも、俺に何かされそうで緊張してんのか…？｣
『……ッ!』
そう言うとドフラミンゴは私の顎を掴み、顔をグンと近付けた。そして、すぐにフッと手を離して笑った。
｢どちらにしても、来ると決めたのはお前だ。覚悟を決めろ。｣
私は、ゴクッと生唾を飲んだ。
｢もう一つ、条件がある｣
ドフラミンゴは屋敷の玄関まで歩き、ドアノブに手を掛けた。
今までに聞いたなかで一番低く、突き刺さるような言葉だった。
｢今から、まず俺の部屋に行く……！それまでは一切、声を出すな。出したならば｣
｢その場で、殺してやる｣
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紅葉＊(プロフ) - まるるさん» 遅くなりましたが、ありがとうございます(*^O^*) (2020年5月1日 4時) (
レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 本当に素敵な作品でした。 (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 最高すぎます。番外編、現実である事を願ってます。ロシナンテ大好きです。3人ともずっと幸せでいて欲しいですね(´ｰ｀) (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 藍子さん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！ちょうど、娘がロシーと同じ年くらいに書いたのでロシーちゃんの反応はうちの娘に近いリアル感なんですよ(*ﾟ∀ﾟ人ﾟ∀ﾟ*)♪ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 娘のロシーがパパって抱きついたのが可愛いくて胸がキュンってなりました。( ≧∀≦)ノ (2018年10月23日 19時) (レス) id: 71d779dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年1月8日 5時
