手枷 ページ19
ジャラ………
不愉快な金属音で目が覚めた。
頭痛がして、意識がまた朦朧とする中で周りを見渡せば、この部屋はドフラミンゴが以前、Aに案内した部屋であった。
子供の頃、私達家族が寝室としていた思い出の場所でもあった。
身体を無理矢理起こそうとすると、やたら左手首だけが重い。
『…………なにこれ……』
手枷が付いており、少し長めの鎖はベッドの頭の柱へと繋がっており、自由が奪われていた。
｢フッフッフッフッ、お目覚めだな｣
ビクッと身体を大きく揺らし、声がした方向へと振り向けば、満足げなドフラミンゴが足組みをして、ソファーに座っていた。
私は、ぎゅっと手に力を入れて、ドフラミンゴを睨んだ。
『なぜ、また私はここに連れてこられたんですか……！！』
｢何故かって？愚問だな。それは、お前が欲しくなったからだ、A。｣
『ロシナンテとの仲を許してくれてたんでは、ないんですか！！』
「……！なぜ、その名を知っている。｣
笑顔が急になくなり、空気がピリッと張り積めたような気がした。
『そうか、コラソン。そうとう、肩入れしてやがる……。チッ』
ドフラミンゴはソファーから立ち、Aがいるベッドにドカッと座った。
私はドフラミンゴからなるべく距離をとり、離れた。
｢本当になんの能力もない女なら、誰の女だろうと放っておいてもよかったんだがなァ、｣
ドフラミンゴは鎖を掴み、グンっと自分の方へ引っ張った。Aは、手首を引っ張られ、大きなドフラミンゴの前で跪(ひざまず)いているような体制となった。
｢悪魔の実の能力者じゃあ、話は別だ。お前がいれば、金には困らない。｣
『……！』
｢“ゴルゴルの実”。生物以外のあらゆる物質を純金に変化させることができる。｣
『金に……？』
｢あァ。さっき確認してきたが、どうやら本物にようだ。｣
『私は！！海賊の為になんて金を作るなんて、絶対しません！！』
ドフラミンゴは高笑いをすると、いつもより機嫌良く笑った。Aの顎をクイッと持ち上げ、強い目差しで睨む彼女を見て、舌なめずりをした。そして、顔を近づけた。
｢……その為の手枷だ｣
耳元で甘く低く囁いたドフラミンゴは、その小さな耳に少し強めに噛み付いた。
『う……！！』
｢俺の言うことを聞けるようにしてやるよ………！！｣
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紅葉＊(プロフ) - まるるさん» 遅くなりましたが、ありがとうございます(*^O^*) (2020年5月1日 4時) (
レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 本当に素敵な作品でした。 (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 最高すぎます。番外編、現実である事を願ってます。ロシナンテ大好きです。3人ともずっと幸せでいて欲しいですね(´ｰ｀) (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 藍子さん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！ちょうど、娘がロシーと同じ年くらいに書いたのでロシーちゃんの反応はうちの娘に近いリアル感なんですよ(*ﾟ∀ﾟ人ﾟ∀ﾟ*)♪ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 娘のロシーがパパって抱きついたのが可愛いくて胸がキュンってなりました。( ≧∀≦)ノ (2018年10月23日 19時) (レス) id: 71d779dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年1月8日 5時
