真実を知る者 ページ17
｢A！！さぁ、そろそろ起きな！｣
元気よく、扉が開き、ユーリおばさんの大きな声が頭に響く。
｢16時だよ！！……あら？｣
｢名前……？泣いてた？｣
Aは、天井を見つめ、涙を流していた。
『…………小さい頃の、夢を見たの』
｢……そう｣
二人で暮らして長いものだから、たまにある事であったので、ユーリは慌てた様子もない。
しかし、ハッとして、Aはゴシゴシっと涙を拭い、ガバっと起きた。元気のない自分に、少し渇を入れ、頬をペチッと叩いた。
『でも、大丈夫だよ。あ、そういえば！！』
｢ん？なんだい？｣
『彼に、鍵を預けちゃってたんだってね！ユーリおばさんたら！』
｢あら？ダメだった〜？？｣
ぷくーっと膨れたAを楽しそうに見た。ニヤニヤしながら、ユーリおばさんが腕組みをした。
『〜〜〜〜ダメじゃないけどさ』
｢なら、いいじゃないか！最初は警戒してたけど、今はまぁ……応援するよ｣
『え？え？』
｢お付き合いしてんだろ？｣
『えええ！？』
｢違うの？｣
『……よく、わからないけど、そうなのかな』
今度はキョトンとしているAを見て、ふうっとユーリおばさんは溜め息をついた。
｢大きな声で付き合ってるなんて言えるような簡単な恋じゃあないと思うけど、自分が後悔しないような恋愛を……しなよ｣
『うん……そうだね…………』
｢まぁ、私はあんたらの味方だよ。｣
優しい笑顔で言ってくれたユーリおばさんに、笑顔でありがとう……と小さく返す。ユーリおばさんも笑顔で、さあ支度しな！と檄(げき)を飛ばした。
ガタガタ！！！！
突然、部屋の窓が開き、強い風が吹いた。
窓の方にユーリとAが視線を向ければ、満足そうに笑う笑顔が映った。
｢フッフッフッフッ…………！！会いたかったぜ……A…………！！｣
窓に映る大きな大きな影があった。
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紅葉＊(プロフ) - まるるさん» 遅くなりましたが、ありがとうございます(*^O^*) (2020年5月1日 4時) (
レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 本当に素敵な作品でした。 (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
まるる - 最高すぎます。番外編、現実である事を願ってます。ロシナンテ大好きです。3人ともずっと幸せでいて欲しいですね(´ｰ｀) (2020年1月27日 22時) (レス) id: dc3f6f8033 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 藍子さん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！ちょうど、娘がロシーと同じ年くらいに書いたのでロシーちゃんの反応はうちの娘に近いリアル感なんですよ(*ﾟ∀ﾟ人ﾟ∀ﾟ*)♪ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
藍子 - 娘のロシーがパパって抱きついたのが可愛いくて胸がキュンってなりました。( ≧∀≦)ノ (2018年10月23日 19時) (レス) id: 71d779dc38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年1月8日 5時
