その日の夜 ページ42
時計は２２時。
家に帰り、シャワーを浴びて、部屋着に着替えた。
今日はなんて憂鬱な日。初恋を自覚したのはいいとして、相手は幼馴染みの袴田静。
報われない初恋をしてしまった。
だって、結果が見えていた。
トゥルルル…。携帯が鳴った。
『はい、もしもし？』
“あ、A？良かったー、すぐ出てくれて！”
『母さん？どうしたの？』
“パパがね、風邪をこじらせて〇〇病院に緊急入院したっていうのよー。今日は帰れないから、リクをよろしくね？”
『うそ、大丈夫なの？また、パパの様子わかったら連絡ちょうだいね？』
“うん、わかった。ごめんね、家をよろしくね。今、リクにも連絡したから。”
『わかったよ、母さんも気を付けてね。』
現在、すぐ隣の県へ出張しているパパが体調を崩し、母はいてもたってもいられない様子だった。
母は専業主婦だから、週末は家事をしなければいけなくなりそうだ。
ガチャン…
リクが帰ってきた音がした。
マイペースでワガママでデカイ弟だけど、本当は優しくて可愛くて仕方がない私。
無事帰ってきたんだなぁと思い、少し安心し休みたくなった私は、ベッドの上にボフッと倒れ込み、少し仮眠をとろうと横になって目をつむろうとした。
その時だった。
「A！！ただいま！」
急にドアをバタンと開けて、無神経な弟はイキイキと帰ってきた。
『ちょっと、リク。私が裸だったどうするわけ？ノックぐらいして。』
「ブッ！！ごほごほっ！！」
『……え？』
あらかに、リクの声じゃない。
まさか…
「ジャーン！！静くん連れてきちゃった！！！」
『───ッ！！』
「お、お邪魔します…」
「静くん！俺が無理言って来てくれたんだし、遠慮しないでね？Aの部屋で待ってて！お茶いれてくるから！！」
「え！！？」
『ちょっと…！リク！？』
ルンルンと下へ降りて、お茶を入れに行く弟。
見るからに困っている静を見て、申し訳なくなってしまった。
『静、ごめんな…？お茶だけでも飲んでって。とりあえず、入ってきて大丈夫だよ。』
「は！？気軽に女の子の部屋なんて入れねーよ！」
『…幼馴染みなんだし、大丈夫だけど。』
「そ、そうか…」
緊張しまくる静。
その時、再び慌ただしく階段を上がってくる足音が聞こえてきた。
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星猫 - narutoは知ってます？ (2020年6月19日 23時) (
レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 飛鳥さん» コメントありがとうございます！そんな風に思っていただいている方がいらっしゃるなんて嬉しいです(*´｀*)アッキーは落ち着いたクールなお兄さんな雰囲気なキャラにしたかったんです！そういうキャラに注目していただけると思ってませんでした！！感激です(*^▽^*) (2019年7月12日 22時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - 静好きだぁ〜！個人的にアッキーがカッコよくて好きでした！！とても面白いです！！ (2019年7月10日 2時) (レス) id: a42a465ba0 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - みおさん» 初コメントありがとうございます！なななんと、嬉しい( ≧∀≦)新刊出て、袴田萌えが溢れてるんで頑張ってみますね！！ (2019年2月23日 20時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 森田菜々子さん» コメントありがとうございます！たくっちさんを知らないので申し訳ありませんが、できないと思います。ご期待に添えず、すみませんm(_ _)m (2019年2月23日 20時) (レス) id: 06ce06fb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2018年7月5日 6時
