サボ's dream ページ12
私は、裏切り者。
革命軍に隠れて自分の心を蓋を閉じ、たくさんの人を殺めてきたのに…………それなのに。
革命軍からも、逃げ出した。
耐えられなかった。
あの、真っ直ぐの瞳を持つ人達に囲まれるのは…………
何もない、古い小屋。
私は、今晩ここで身を隠すことにした。
どうしたら、この先の人生を過ごすことができる？
いっそのこと、ここで死んでしまおうか。
だって、私みたいな人間が生きていいワケがない。
大きく溜め息をついた。
『ここで、一人で死ぬのも悪くないかも……』
窓から差し込む月明かりを見ながら、そう呟いた。
そんな月明かりは、私に何か囁いているみたいに瞬いた気がした。
そう思った瞬間、暖かく大きな温もりに包まれた。
「イイわけねーだろ」
『……！！』
「何で勝手に、抜け出した」
『…………サボ』
「許さないからな」
身体が、痛い。
そのくらい強く、抱き締められた。
サボの低く掠れた声が身体に響いてきて、心臓が鷲掴みされているような感覚になった。
その感覚と一緒に、身体が震え出す。
『サボ……、私もう……あそこには居られない……』
「……何故だ」
『私は大きな罪を重ね過ぎたの……
革命軍に入ったからといって、その罪を消せれない。私にはあなた達が綺麗で眩しくて、……苦しい………』
「俺だって、綺麗な訳じゃない」
『あなたは特に、真っ直ぐで綺麗だわ。もう、私は自分が消した魂と共に消えていきたいだけなの……！！』
「許さないと言った筈だ」
『…………サ、ボ……』
サボは身体を離し、私の身体がサボへと向けられると、大きな手が両頬を包み、目を反らせないように捕らえた。
「そんなに捨てたいなら、その命、俺にくれよ」
『え……？』
「命だけじゃない。心も身体も俺にくれ。そんで、死ぬまで俺の傍にいろ。」
『……！！』
「俺は、お前を罪人だとは思わない。もう、人も殺させない。ただの女になって……俺の為に……俺だけの為に、生きていればいい。」
『……ッ』
「生きる目的が、出来ただろ？」
サボの声が胸に届いた瞬間、私の目からは涙が溢れた。
私の心の塞がれ続けていた蓋が、開き始めた。
私は、息を殺して泣いた。
そんな私に、サボはキスを落とした。
私の心の痛みや苦痛を溶かすかのように、甘く激しいキスをした。
「生きるのが苦しいのなら、俺の腕の中で何も考えられなくしてやる。」
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紅葉＊(プロフ) - オクターブさん» こんばんわー！全然更新してないのに、コメントいただけるなんて恐れ多いです( ；∀；)寝てるスモーカーさんに悪戯なんて考えただけでもワクワクですね!!かなり停滞中なので、お時間がかかってもいいのであれば、チャレンジしてみますね！！ (2018年4月6日 2時) (
レス) id: e4f1d2eaaf (このIDを非表示/違反報告)
オクターブ - どの話ももう吐血なみのかっこよさですね！！リクエストで寝てるスモーカーさんに悪戯する話見たいです！ (2018年4月5日 14時) (レス) id: b2adf4a485 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - いいですよ、見ないと分からないよ。(優しい笑顔) (2017年12月19日 18時) (レス) id: a0a3b710e1 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉＊(プロフ) - 森田菜々子さん» コメントありがとうございます！略奪は強引に奪うという意味だと思うのですが、カクとスモーカーを奪いに行って、逆に襲われてしまうという意味でしょうか？申し訳ありませんが、私はイメージしきれない内容だと思います。力不足ですみません。 (2017年12月19日 18時) (レス) id: e4f1d2eaaf (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - リクエストは麦わら一味の夢主がカクとスモーカーを略奪しながら襲われる話でお願いします。 (2017年12月14日 20時) (レス) id: a0a3b710e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉＊ | 作成日時：2016年12月6日 0時
