続 ページ11
阿「朝から具合悪かったでしょ？それなのに無理するから熱上がるんだよ」
Aはだいたい体調が悪くなると俺に甘えてくることが多い。
『だって早く帰って、りょうへいに看病して欲しかったし..』
さっきまで肩にもたれかかってたのに、熱を帯びた目で俺を見つめる。
その目に引かれ顔を近づける。
運「はい。えーっとこの辺りかな？」
阿「あ、すいません！ありがとうございます。お釣りは大丈夫です」
ここがタクシーの中だってことを一瞬忘れてた。
危ない危ない。
阿「ほら、A。大丈夫？たてる？」
『むりぃぃりょーへー』
阿「わかったわかった」
何とかタクシーから下ろし、おぶってマンションに入る。
部屋に着くと、すぐベットに行きAを寝かせる。
『りょーへーだいたーん』
阿「バカ言ってないでこれに着替えて。冷たいものとか持ってくるから」
部屋を出て、タオルを濡らしたり薬を用意したりする。
部屋に戻ると着替えが中途半端になっているAの姿が。
阿「なんでそうなるのさ笑」
『着せてー』
顔が出ておらず腕もちゃんと通ってない。
俺は、それを手伝いしっかり着せて、毛布をかける。
普段しっかりしてるけど、弱ってる時ほど甘えるし色んな事が出来なくなる。
さっき佐久間が言ってたけどホント5歳だわ。
いや、それ以下かも。笑
『ちゃんと傍におってよー。さっき放置で寂しかったんよー。』
喋り方がだんだんおかしくなっていく。
俺は水で濡らしたタオルを頭に置き、ベットに腰かけ頭を撫でた。
阿「ごめんごめん。ほら、傍にいるよー。薬飲んでおねんねしましょー」
『もう、バカにしてるでしょー？』
ムスッとほっぺを膨らます。
可愛くて顔がにやける。
水を渡し薬を飲ませる。
『康二に悪いことしたな...』
阿「あとで俺がフォローしとく。それより自分の心配！」
『うっ...ありがと...やっぱ具合が悪い時は、りょうへいといると落ち着く。』
阿「でもみんな実は気づいてたと思うよ。いつも体調悪くなるとあんなんだもんね。ホント子供みたいだったけど笑」
先程の光景を思い出し、クスクス笑う。
そしたら急に身体を起き上がらせ、俺に抱きついてくる。
阿「ちょっ！急に起き上がっちゃダm『あぁーりょうへいホント優しい...りょうへいすきぃ』
言葉を遮るように呟く。
それが嬉しくて、
愛おしくて何も言えなくなってしまった。
俺はゆっくりAの背中に手を回した。
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れいん(プロフ) - おとさん» ありがとうございます！励みになります！！おとさんもコロナ気をつけてくださいね！ (2020年4月12日 0時) (
レス) id: fa2ebfe5a7 (このIDを非表示/違反報告)
おと - おもしろかったです！更新頑張ってください。コロナにお気をつけて。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: 3fc35b5620 (このIDを非表示/違反報告)
れいん(プロフ) - 黎音さん» すいません。。誤字です。ありがとうございます。 (2020年4月11日 9時) (レス) id: fa2ebfe5a7 (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 阿部ちゃんの名前は亮平ですよ (2020年4月11日 7時) (レス) id: 68aa2fde0c (このIDを非表示/違反報告)
れいん(プロフ) - 影の黒鷺さん» わざわざありがとうございます。以前にも同じミスをしたのに、新しくページを作った事により外し忘れました。わざわざ教えて頂きありがとうございます！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: fa2ebfe5a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいん | 作成日時：2020年3月22日 20時
