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女子会をした日 ページ17

灰「久しぶりね〜こうして一緒に入るの」


『うん。組織にいた頃はお互いあまり近づかないようにしてたし…』



只今私と灰原さんは昴さんのカレーを食べ終わった後…2人で久しぶりにお風呂に入ってる。


とは言っても組織にいた頃のことなんてほとんど覚えてないけど…あの4人がなんとかしてくれたおかげで私は

話について行けてる。



灰「……お姉ちゃん…」


『え?』


何か言い出すかと思いきや突然下を向いて悲しそうに声を振るわして話してる姿を見るのは

ここにきてから初めての出来事だった。



灰「私のお姉ちゃん、宮野明美……。亡くなったわ」


『………』



頑張って私にそれを伝えようとしてるその姿は弱々しくて今にも壊れそうで

私はそっと灰原さんに近づき引っ付いた。



灰「…組織の手にかかって亡くなったの。」


『そう……』



その事実も、知ってる…とは言えなかった。


だって私が前世でコナンヲタだった時初めて見たこのシーンは

残酷すぎて、なんとも言えなさすぎて…。ずっと、泣いていた覚えがあるから…


でも、実の姉である灰原さんの方が辛いに決まってる。


私はなるべく優しく灰原さんに話をする



『気づいてあげられなくて、そばにいてあげられなくてごめんね』



そう言ったその時、灰原さんの目から涙が一筋、お風呂場の水の中に消えていくのが見えた



灰「……Aはいなくならないよね…」



震える声で、訴えるように言ったその言葉に私はもっと強く灰原さんを抱きしめる。


『志保を置いて行ったりとかできないもん……』



ずっと、ずっとあのシーンを見た時から


こうして灰原さんを抱きしめてあげたかった。



だから私は胸の中で震えながら泣く灰原さんをずっとずっと気が済むまで抱きしめていた。

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詩人 - p.39佐藤刑事112月ってなんぞや…(笑) (1月3日 16時) (レス) @page39 id: 8db6d02d75 (このIDを非表示/違反報告)
カーミィ - 哀ちゃんキャラがw (6月20日 11時) (レス) id: 1079b99541 (このIDを非表示/違反報告)
ハロ - 中村じゃなくて、村中ね… (6月4日 17時) (レス) id: d10d627114 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅葉 | 作成日時:2023年1月6日 0時

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