貴方色丿琥珀糖。 (ページ23)

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紫色ページ23

×35期せめる。

×35期夢主
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You side

知らなかった。

同期の彼氏が、ここまで嫉妬深いとは。

「俺メンヘラ嫌やねんなぁ」

『分かる、私元カレがそうやった』

「…え、は？今なんて言うた？」

『いや、元カレむちゃくちゃメンヘラやってん』

出番終わり、せめる｡の家に遊びに行って

酒が飲めない二人で他愛もない話をしていたところ。

«元カレ»というワードに異様に食いついた。

「…初めて聞いた、元カレ……」

『あんたも彼女おったやろ？』

「おったよ。おったけど存在は言うてたやん」

「Aのその元カレは初めて聞いた」

『いやまぁ言ってなかったから…』

「全部言うてくれって言ったやろ！？

今の今まで知らんかったんなんか悲しいわ！」

『メンヘラやん』

「メンヘラちゃうわボケ」

信じられへん、とでも言うように

いつもみたいに目を見開いて訴えてくる。

…別に、今の彼氏に私の元カレの話ししても……

『興味ないやろ？別に』

「いやあるよ、なんか腹立つし」

『知らんやろ元カレのこと』

「まぁそいつが別れてくれたから今Aと一緒に

おれる訳やけどさぁ、結局振ったんやろ？」

『まぁ、向こうが振ったな』

「それが腹立つ」

『へぇ…案外そんなタイプなんや』

「どんなタイプやねん」

『なんて言うか、嫉妬するタイプ』

そう言うとピクリと動作が止まり、

耳が少し赤色に染まった。

こういうこと言うと照れるよなぁ、

分かりやすいよなぁなんて思って

内心ニヤニヤしていると。

『わっ、ちょどうしたん』

「ベッド行こ」

『なんで！！！！』

「無性に腹立ってきた」

『ちょっ、まだお風呂も入ってへんのに！』

「えぇわどうせ汗かくねんから」

手首を掴まれてずかずかとベッドへ連行。

あーヤバい。

なんか怒らせてもうた。