貴方色丿琥珀糖。 (ページ2)

今日:12 hit、昨日:21 hit、合計:52,115 hit

▷ ページ2

「…緊張、しちゃうんですよ」

『……なんで？』

「だって、そりゃ…す、好きな先輩だから…」

「普段話すだけでもﾄﾞｷﾄﾞｷしてまうのに」

「ラインも繋いだら私爆発しちゃいます」

顔を赫色に染めてそう言うA。

…なーんや。両想いやないの。

あわあわしちゃって、ほんまに可愛い。

『僕は緊張せえへんよ、好きやけど』

「えっ？」

『はい、スマホ。ロック開けて』

「え、わっいつの間に？！」

『パスワード何？誕生日？あっ開いた』

「わー！どんどん、そんな…」

ラインのパスワードも誕生日やし。笑

ボクが誕生日知らんとでも思ったか。

自分のスマホも取り出して

AのラインのQRコードを読み込ませる。

『はいできた』

『な？すぐ終わるやろ』

「繋ぐのは終わりましたけど……」

「繋いだあとやないですか、ラインって」

もー、なんて少し嬉しそうに言ってるから

早速ラインを送ってやった。

“すきやで。ずーーっと前から。”

勿論すぐに既読がついて、

それと同時にバッとAがこちらを見た。

「何を言うてるんですか！！」

『今思ってることやけど。え、Aは？』

「……」

少しからかうとそっぽを向いたA。

怒らせたかなーなんて思ってると

通知が1件入った。

“遅いです。好きすぎます。”

それを送るとAはまたも逃げ出した。

ひとまず、今はもう追いかけない。

だって、手に入れたんやから。Aのこと。

『相当めんどくさいで、ボク。』

二度と離さへんわ。

愛してるで、かわいーAちゃん。

___