貴方色丿琥珀糖。 (ページ20)

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空色ページ20

×31期堂前透

×33期夢主
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You side

「Aはほんまに可愛いなぁ」

『いつもそれ言うてはりますね…』

「かわええから言うてんねんで」

『他にも後輩とか可愛い子いっぱいおるのに』

「Aが特別やから、言うてるんよ?」

『それ、付き合うてるみたいですね笑』

「俺はいずれそうなるつもりやで」

『…はあ、』

また始まった、堂前さんによる

私に対しての褒め倒しタイム。

何を求めていつも言ってくるのかは

よく分からないけど、気分悪くなるわけでも

無いからありがたく自己肯定感

上げさせてもらってる。

本人はふざけてるんやろけど。

その瞳で、何を見て何を想ってるんかな。

『えー、ほんまに好きなんですかぁ?笑』

「俺は本気で好きやけど、」

「食べたいぐらい」

『…はい?』

「冗談」

「ってのが、冗談、とか」

『ほんまに何言うてるんですか』

やっぱり貴方の世界観に

私はついて行けなさそう。

堂前さんと話してると頭使うわ笑

『ロコディさん最近売れてきてるんやから

彼女さんとかいてないんですか?』

「好きな人ならおんねんけど…」

『え！そうなんですか!!』

「Aっていう、俺の目の前の」

『あぁ…期待して損した』

「…俺のことそんな嫌いなん?」

『いや優しいですし好きですけど…』

『冗談でそんなん言われてもなってことです』

「さっきから言うてるやん、冗談やないよ」

『えっ?』

好きな人いる、って言われた時

心が少しざわっとした。

何でそんなん気にしてるんやろ。

てか堂前さんの顔が、

『…ちょ、近いですよ』

「このまま俺がちょっと動けばさ」

「キスできてまうね」

『何言うてるんですか！！！』

ガヤガヤ騒がしい楽屋で

私にしか聞こえないぐらいの声で囁かれた。

「もー、しゃーないそんなん言うならやめる」

『…え、あっ』

「また今度聞きに来るからさ」

「その時は教えてな、Aちゃん」

そう言って微笑み、またふらっと

向こうへ行ってしまった。

顔、すごい熱い。

心臓もﾄﾞｷﾄﾞｷ言って止まらない。

私は確実に、彼に堕とされるみたい。。

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