夢見て潰して愛させて、 (ページ9)

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リ「おーい」

「あ“、はいすぃません」

『派手に酔ったね健人』

「あーっと、Aか」

リ「残念やけど、そろそろ終わろか」

『私会計してきますよ』

リ「いや、俺行ってくるからちょっと待ってて」

『え、あ、ありがとうございます』

個室に残された私と健人。

絶好のチャンスやけど、当の本人は酔って寝てて、

「…何？」

『えっ？』

「何やて。言いたいことあるんやろ」

『え、は？酔ってたやん』

「はよせんと、リリーさん帰ってくるよ」

『えぇっ、んと、』

消えていたはずのチャンスが急に復活した。

にしても突然すぎる。こっちにも心の準備が、

『あのさ、私達同期やんか』

「せやな」

さっきとは違ってきっちりとセットされた髪の毛。

眼鏡はさっき酔ったフリしてたからかずれてて

どこか色っぽさを感じてしまう。

あかん、改めてしっかり見ると頭回らんくなる。

『その、えっとそこで聞いてほしいんやけど』

「悩み？」

『ん、まぁそんな感じなんやけど…』

いけA。

言ったら、断ち切れるよ。

いつの頃からかももはや分からない

最低最悪な関係が…！