夢見て潰して愛させて、 (ページ20)

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#017 ページ20

その後は普通に仕事の話とかして

僕が途中寄ったコンビニで買ったカリカリ梅を

二人でかじりながら酒を煽った。

美味い。

けど、僕には今ニコチンとAが足りてない。

気づかないうちにAは眠っていた。

器用にベッドにもたれてすーすー寝ている。

タバコ、吸おうかな。

そう考えていると急に携帯が震えた。

『ぅおっ、僕…？ちゃうな、Aのや』

起こさぬようにあまり動かず携帯を探す。

すると棚の上の置かれた充電中のAの携帯発見。

プラグを外して振動をどうにか抑え、

画面を見てみると見覚えのあるあの人の顔。

『…リリーさん？』

てっきり健人かと思った。

まぁ健人だったら携帯握り潰してる所やったけど。

にしても何でリリーさんがこんな時間に？

今は結構夜も遅い時間だ。

Aからは健人に告白しようとしたら

たまたまリリーさんが来た、としか聞いてない。

劇場では、最近は結構話してる印象。

『……』

僕は後先を考えずにひとまず電話に出た。

さぁ、何や。一言目は。

それによってリリーさんがどの位置かも変わってくる。