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「…あかん、もう一回」
『ぇっ？？』
息を整える私の上で
またもう一袋ビニルがぴりりと空く音がする。
…え、嘘やん。
今のをもう一回？
『待って待って、死んじゃう…』
「初めてなんよな？」
『うん、だから尚更…』
「初めてならさ、気持ちよさ覚えてってや」
にかーっと笑う九条。
彼のモノはすでに復活している。
私は…、全く。
マジで死にそうなくらい呼吸が整わん。
変なときに運動しなきゃって思う。
「ちょ、やだやだ」
『大丈夫、怖くないから』
ぬぷ、とまた奥へ入ってくる。
身体の奥の奥の方が、彼ので満たされる。
「チカラ、抜いてみて」
『ん、やだぁっ』
まだ浅い呼吸の中、どうも力が入ってしまう。
コワイ訳ではない。
何故だろう、ドコかが満たされない。
それを見かねた九条は繋がったまま
吐息混じりの声で私に囁く。
「ボクの声聞いて、ゆっくりでええから…」
『はぁっ、』
「ん…そう、上手。もう少し…」
『ァあっっ』
「ほら、きもちぃ？」
『うんっ…』
力が抜け、完全に九条のが入り込む。
腰がﾋﾞｸﾋﾞｸと跳ねた。
それを見て九条はにやりと笑い
また腰を動かし始める。
いっつもあんなふざけてるのに
私が好きじゃないことも知ってるくせに、
こんなに優しく、激しく、酷く女のコを抱くの？
…あれ、
あたしの好きな人って…？
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作者名：情夜 | 作成日時：2021年7月28日 19時
