一寸先は闇【名探偵コナン】 (ページ8)

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・8話ページ8

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「一ノ瀬さん。ちょっと時間いいかな？」

「うん、大丈夫だよー。」

6人でいるのはもう当たり前で、
ずっと6人でいるわけではないけれど
その中の誰かは必ず近くにいる。

そんな状況下でありながらも
私は度々こうして呼び出されることがあった。

その度にみんなの機嫌が悪くなるのも
伝わってきて、女子によくある
友達が取られる嫉妬心。

男子にもあるんだなーって
ちょっぴり嬉しかった。

「好きです。付き合ってくれませんか？」

告白というものは
勇気がいるし、人からの好意は
私は凄く嬉しい。

「ありがとう。でもごめんなさい。」

だからこそ振るのにも勇気がいる。

そんな中最近は告白の後
こう問われることが多くなった。

「うん。分かってたよ。
　一ノ瀬さんが俺のことをそうゆう対象に
　みていないことくらい。
　ただ、伝えたかったんだ。

　…ところであの中の誰が好きなんだ？」

決まってこう聞かれることが多くなった。

「私はみんなのこと大好きだけど
　それは恋愛感情としてではなくて、
　友情だよ？」

「…ホントに？」

あり得ない。とでも言うかのように
目を大きく見開いて驚かれた。

それは1回や2回の話ではない。

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「ただいま帰りましたー。」

おかえりーって笑うみんながいる。

他の人から見れば私はこの中の
誰かに恋に落ちていると思われているのだと思うと、なんだかおかしかった。

「なに笑ってるんだー？」

「別にー？ただちょっと面白かっただけ。」

伊達くんはくしゃっと笑って
Aが楽しいならなによりだなって
言っていた。

私だって恋に落ちることはあるし
その人のために尽くして気持ちが
ぐちゃぐちゃになることくらいある。

でもこの中の誰かと恋愛をするイメージが
できないのはきっと、
それ以上に今はずっと6人でワイワイ
馬鹿騒ぎしていたいからかもしれない。