巡り合い【降谷零・安室透】

シュン ページ8

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あれから１０時までポアロに居て、それから公安の方に出勤した。
ポアロから警察庁まではそれほどの距離は無い。
それでも私はタクシーという素晴らしい交通手段で移動するのだが。







[ＢＥＳＴ] 私の職場はなかなかシビアなところだ。
男ばかりのむさくるしいところだが、なにより。



　 一人一人の存在がデカい。

この中の一人誰が抜けても、日本の社会が変動するくらいには。




「A、久しぶりだな。」



自分のデスクにつけば、隣から話しかけられる。
ＢＥＳＴの中では珍しいイケメン。それが彼である。



「久しぶりって、ずっと二人であの事件の捜査してたでしょ。」




「ちげーよ。ここに出勤するのが久しぶりってことだよ。」



「あっそ。」



「出た、Aの思春期。」

「誰が思春期だ。」



そんな掛け合いをしているのは、私の仕事のパートナーのシュン。




もちろん彼もエリートだが、
それを鼻にかけていない所が彼の良いところだ。





それに顔だちも良いためなかなかモテる。
よく、他の部署の人から
私たちが付き合っているのではないかという誤解をされるが、
全くもって違う。言うならば戦友だ。




その誤解のせいで他の部署の女性から
陰口を言われるのはいつも私なのだ。
そこにおいては迷惑でしかない。



でもその子たちには可哀想だけれど、
彼にはもう決まった相手がいるのだ。

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