巡り合い【降谷零・安室透】

年越し ページ47

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「年越しそば、うまー。」

「っじゃねーよ‼なんで、Aがここにいるんだよ‼」




なんでってそりゃ。
こんな大きなイベントで一人でいるのはイヤに決まっている。
お一人様は寂しいのだ。





いつもなら、シュンは親友が家に来て怒る人ではない。
ではなぜ、ここまで怒られているのかというと。






「僕は全然いいよ。」




と、にこやかに笑うシュンとはまた違ったイケメンさんが原因なわけで。
いわずもがな、シュンの彼氏のユウくんだ。



初対面だが、とても話しやすいし
イケメンオーラを放ちまくっている。


なんでこう、私の周りにはハイスペックが多いのだろうか。








私だって二人で過ごすつもりだった彼らのもとに、
ただの友達が入ってきたのだから、
怒るのも無理ないことは分かる。






(でも…。)





やっぱり、誰かと一緒に年越したいと
思うのは致し方ない事だ。




「それにしても、Aちゃん。
　可愛いよね？シュンもこんな子と仕事なんて羨ましいな。」


「…まぁ、おっさんよりはましだな。」

「殴っていい？


　・・それにしてもユウ君もイケメンだよね。さぞかしオモテになるのでは？」





「まぁね。否定はしないよ。」





うん。こういうはっきりした人、
私は嫌いじゃない。むしろ好印象だ。




それをサラッと言ってのけるイケメンは
数少ないだろう。





ただこれで、ユウ君がタラシなことは確定だ。

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