巡り合い【降谷零・安室透】

山崎たく ページ42

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お気に入りの白いバッグを持って出かけるのは、
お決まりのあの店。









そう。ポアロだ。



だが、今日はいつもとは少し違う。


ある意味、人と待ち合わせだ。
まぁ、一人はその店の店員さんなのだが。







「コナン君。話って何だい。」

「そうね。話して？」



今日、私と降谷さんを呼んだのは他でもないコナン君だ。
このメンバーで改まって集まるのは、
何かある証拠。

何か組織がらみであったのだろうか。






少し遅めの昼食を食べ、
さっそく話を聞こうとする。




コナン君は焦った顔をして、
私たちに助けを求めるように言った。




「それが、組織のヤツら３日後に[山崎たく]って人をころすみたいなんだ。」

「どういうことだい⁉」





また、唐突な。
バーボンである降谷さんも知らなかったようで、
かなり驚いている。






喫茶店の一角でする話ではないと思いながら、
私はその名前に違和感を覚えた。






どこかで聞いたことある名前であることは間違いない。
でもどこでだろうか。





「僕もＦＢＩの人から教えてもらったから、詳しくは分からないんだけど…。」
「ＦＢＩ⁉」




ＦＢＩという単語を聞いて
降谷さんは珍しく声を荒げている。





ＦＢＩと公安は基本仲悪いもんな。
でも、ここまで毛嫌いしてるものなのか。



にしてもＦＢＩともつながってる
コナン君は一体絶対何者だ。




そんな気持ちをひとまず
おいといて。



「その山崎たくって男、どんな人なの？」

「山崎財閥の長男、次期社長だって。」




なるほど、そりゃ知ってるはずだわ。
パーティーとかで何度か顔見たことある。






＿＿＿３日後？３日後ってそういや。



「コナン君。場所とか分かってる？」



と聞けば、苦い顔をして。
まだ分かってない。と一言。


「大丈夫。私分かっちゃったから。」
「「えっ⁉」」


２人の頭の上にクエスチョンマークが浮かんだ。

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