校舎裏の花壇３

１０９.強制 ページ25

諏訪さんと静馬さんの試合は、紙一重の差で諏訪さんの勝利となった。

横でAさんが、軽く肩を落としているのがわかる。


・・・あ。


今、すごくいいこと思いついちゃった！

奈々「Aさん！」
A「なに？奈々ちゃん」
奈々「静馬さんと試合、やったらどうですか！？」
A「え？」

そうだ。

そうすれば、きっと仲直りに近づくんじゃないかな！？


A side


奈々ちゃんがとんでもない発言をした。

いや、そこまでじゃないけれど、今の私にはかなり・・・

A「いやいや、それは流石に・・・」
奈々「どうしてですか？」
A「どうしてって・・・」

そんなキラキラした笑顔で言われても、返答に困るよ。

ハードルが高すぎる。

大体、静馬先輩相手じゃボロ負けもいいところだよ。

勝てる気がしない。

精神的なダメージが辛いと思う。

だって私、嫌われてるし。

穂積「それはいい考えだね〜桜井さん」
歩「この門脇歩、微力ながらもお手伝い致しますぞ！」

あー・・・

この２人に聞かれちゃった・・・

A「あの、だからやらな・・・」
万太郎「おしず呼んでくるにゃ〜！」

万ちゃん先輩！？

A「ちょっと待ってくださ」
万太郎「おっしずー！Aちゃんがね〜、おしずと試合やりたいってー！！」

私じゃないけれどね！？

A「万ちゃん先輩、やりませんから！」
静馬「いいですけど・・・」
A「えっ！？」

この急展開何なんでしょう！？

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