校舎裏の花壇３

１０８.続けよう ページ24

奈々 side

藤原くんと八神くんが歌ったあと。

まだ時間はあるからと、もう少し遊ぶことになった。

今度はシングルスで、対戦したい相手と自由にやるらしい。

陸「あーすま！やろーぜ！」
遊馬「もちろん！くると思ったぜ！」

さっそく、八神くんと遊馬さんが試合を始めた。

八神くん、今さっき諏訪さんたちと試合してなかったっけ？

なんかすごく元気にやってるような・・・？

匡「支倉さ・・・」
ヒース「どーせやるんだろ？受けて立つぜ！」

あ、支倉先輩と妹尾さんも試合を始めた。

A「みんなよくできるね。私もう疲れ」
愛華「A！今度こそ負けないんだから！」
A「え、やるの？」

仕方ないなぁ、と卓球台へ向かっていくAさん。

仕方ない、という割には、燃えているようだけど。

愛華さんも、さっき負けたのよっぽど悔しかったんだな。


結局この２人の戦いは、二戦目もAさんの勝利に終わった。


愛華「きぃ〜っ！なんなの！？」
A「卓球って意外と楽しいって今思ったよ」

それは、愛華さんを倒したからじゃなくて？

・・・とは言えない。

A「ね、奈々ちゃん」
奈々「えっ！？」

突然話を振られた。

このタイミングで！？

奈々「え、えっと・・・あ」

その時、横目に静馬さんと諏訪さんが対決しているのが見えた。

愛華「静馬先輩〜！頑張って！」

愛華さんもそれに気づいたようで、応援をしている。

A「あ」

Aさんも気づいた。

奈々「あ、あの２人ってどっちが強いんでしょうね？」

とっさに話題をそらす。

A「どっちだろうね？」

成功した。

キラキラとした表情で、２人の試合を見るAさん。

静馬さんが点を取ると、無意識にか小さくガッツポーズをしている。



・・・本当に静馬さんが好きなんだなぁ、と改めて感じた。

１０９.強制→←１０７.りっくんファイト！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す