９８.声 ページ14
奈々 side
ヒース「おーし。次のメニューいくぞ」
支倉先輩が声をかける。
奈々「はーい」
みんなもそれぞれ返事をする。
私もみんなについていこうとすると、静馬さんに呼び止められた。
静馬「桜井さんはこちらへ」
’
静馬さんに連れてこられたのは、モニタールームのような部屋。
モニターには、さっきの試合のみんなの様子が映し出されてる。
奈々「・・・すごい」
思わずつぶやく。
静馬「我々リレーショナーは、シミュレーションが大事ですからね」
すごいなぁ。
あのレースもそうだけど、ここで練習しているなら、西星が強いのも納得できる。
奈々「・・・。ところで静馬さんは、どうしてあんなに的確な指示ができるんですか？さっきのレース、感動しました！」
まるで、みんなの心の中が見えているようだった！
静馬「声が聞こえるんですよ」
奈々「声？」
どういうことだろう。
静馬「息づかいを聞いていると、なんとなく彼らの思っていることが伝わってくるような気がしませんか？
負けたくない、抜かれてしまった、ここが勝負だ・・・とか」
あ、それなら・・・！
奈々「・・・ちょっとわかります。」
静馬「気持ちに寄り添う、とでもいうのでしょうか。
気持ちが寄り添えば、ランナーがどう動くのかがわかります。
動きがわかれば、その背中を押してあげることもできるんです」
奈々「なるほど。・・・私もそんなリレーショナーになりたいです」
私が意気込むと、静馬さんはにっこり笑って話を続けた。
静馬「攻めるリレーションを求めれば求めるほど、ランナーとの強い信頼関係が必要ですからね」
ランナーとの、強い信頼関係・・・
・・・あ、そうだ。
Aさんのこと、訊こうと思ってたんだった。
奈々「あの、ひとついいですか？」
静馬「何でしょう？」
奈々「あの、リレーションには全く関係ないんですけど・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫奈 - 蒼さん» そう〜？ありがと〜(*´▽｀*)いや〜・・・ホントに久しぶりだよ・・・。危うく一ヵ月すぎちゃうところだったｗｗ (2016年9月20日 22時) (
レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 久々の更新だったけど…さっすが姫奈、ぶれない面白さだね〜 (2016年9月20日 13時) (レス) id: 845aea6d7a (このIDを非表示/違反報告)
百合 - 姫奈さん» まじか。じゃー今も夏休みだからよろしくー＼(^-^)／ (2016年8月22日 13時) (レス) id: c99f7c1494 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 百合さん» あ、一回やったことある。夏休み中に。 (2016年8月22日 13時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
百合 - 姫奈さん» Σ(´□｀;)えっ！そなの？じゃー……5個一気にいけるんじゃん？(笑) (2016年8月22日 13時) (レス) id: c99f7c1494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫奈 | 作成日時：2016年7月15日 17時
