校舎裏の花壇３

９６.関係 ページ12

陸「はぁっはぁっ、もう無理っホント無理っ」
遊馬「ん」
陸「あ、さんきゅー」
静馬「遊馬、ここでは300ミリまでにしておけよ」
遊馬「はいはい」
陸「わー。お前の兄ちゃんなんか色々と完璧だな〜」
遊馬「まぁな。何つーか、お互い出来のいい兄貴をもつと大変だな」
陸「・・・。っへへ、だな！」

そんな会話が聞こえてきた。

あの2人、共通するものがいくつかあるみたい。

そして私の目の前では、万ちゃん先輩、穂積くん、歩くんの３人が、バランスボールで遊んでる。

・・・怒られないのが不思議。

奈々「Aさん」
A「？どうしたの？」

クスクス笑っていると、奈々ちゃんに声をかけられた。

奈々「・・・あの・・・」
A「？」



奈々「Aさんと静馬さんって、どういう関係なんですか？」



A「え？」

いや、ちょっと待て。

なんで今それを・・・

穂積「おっ、いいこと訊くね、桜井さん！」
歩「確かに気になりますな」

ちょっとちょっと！

なんか乗ってきちゃったのが２人！

A「なんでまた突然！」
奈々「最初の紹介の時、諏訪さんが何か言おうとしてたのが気になって」

なんでそれ覚えてるの！？

万太郎「やっぱり気になる〜？Aちゃんはね〜」
穂積「万ちゃん知ってるの？」
A「万ちゃん先輩、余計なこと言わな・・・」


万太郎「おしずの彼女なんだにゃ〜！」

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