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Aside
変わり映えのない学校生活が終わり私はいつものように裏門で彼を待つことにしている。
私は1人で帰ると言っているが、アイツは
“女の子1人で返すほど俺だってできない男じゃないぜ!”
なんて柄にもない言葉を放っていた。
これ以上抵抗する気にもなれず一緒に帰ることにしている。
『1つ聞きたいんだけど』
横原「なんだ?」
『なんで彼が一緒に帰ることになったの』
横原「あぁ、なんか行きたい場所があるんだってよ。そこに連れてけって」
『ふ〜ん』
【鈴木大河】
彼は私の嫌いな1軍に属している人間
それなのになぜだか私が思っているほど悪い人には見えない。
どちらかと言えばそういったものに縛られず自由に生きている人に見えてしまう。
嫌いというよりも苦手の分類に属しているのかもしれない。
横原「着いたぜ。ここがお前の行きたがってた場所」
そこは古い洋館風な建物。
表札も看板もなく少し不気味な雰囲気が漂った建物。
大河「ほんとに…ここ?」
横原「そうだぜ。さぁ、入った入った!」
鈴木くんの背中を押し建物の中へと招き入れた。
それにしても、なんでこんなところに用事があるんだろう。
いろいろな疑問も浮かぶがとりあえず中に入ることにした。
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作者名:椋和 | 作成日時:2022年11月6日 19時