帰宅 ページ27
松尾side
散歩に出かけた2人が帰ってきたのと同じタイミングで影山と鈴木くんも戻ってきた。
椿「お疲れ様」
影山「ありがとう」
蓮音「どうする?今日はここまでにして一回家に帰ってもらう?」
基「そうだね。もう遅い時間だし、横原とAに送ってもらうといいよ」
横原「えぇ〜」
影山「こんな森の中で1人帰らせるわけにはいかないでしょ」
『ほら行くよ』
2人を置いて玄関へと向かうA
その後を追うようにお礼を言った鈴木くん
横原「しょうがねぇな!」
近くにあったパーカーを手に取り2人の後を追った。
奏「何だかんだ優しい横原くん」
和田「だって不安でしょ。可愛い幼馴染を男と2人きりにするなんてさ!」
影山「昔からあの2人は一心同体だったからね」
基「確かに」
俺が初めて2人に出会った時も必ず隣にお互いがいた。
それだけ大切な存在なんだ。
そんな俺の隣にもあの2人までとはいかないが隣にいてくれる人がいる。
新「どうかした?」
松尾「いや、俺も幸せ者だなって思ってさ」
新「どういうこと」
松尾「新、俺の隣にいてくれてありがとう」
新「どうしたの、いきなり」
松尾「えへへ」
普段の俺なら冗談交じりな話ばかりしているけど、今だから言える。
もし、あの時新に話しかけていなかったら今の俺はどうなっていたのだろう。
それを考えるだけで怖かった。
急に左手に温もりを感じた。俺にはその温もりが凄く心地よかった。
俺はここにいていいんだと教えてくれるような・・・
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作者名:椋和 | 作成日時:2022年11月6日 19時