もう少し早く出会えたら・・・【鈴木大河】

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新side

新「父さん、今回のテスト結果」

父「おぉ、珍しいな。お前から見せに来るなんて」

新「母さんに言われたから」

父「見せてみなさい」



　俺は父さんにテスト結果を見せた。

　その場には母さんや兄さん、姉さんもいた。

　２人もテスト結果を見せに来たのだ。

　よほど褒められたのか笑顔に会話をしていた。

　父さんは俺の渡した紙切れを見た後、無言で閉じた。



母「あなた？」

兄「どうしたのお父さん」

父「・・・新、お前はすごいぞ。さすが俺の息子だ！」



　よく聞くセリフを放った父親

　やっぱりありきたりなことしか言えないのか



母「私にも見せて」



　父親から紙切れを取りあげた母親

　そんな母親からは喜びの声が上がった。



母「すごいじゃない！全教科１００点なんってお兄ちゃんたちにも取れないわよ！」



　別に取りたくてとったわけではない。

　ただ普通に勉強してテストを受けただけだ。

　その言葉を聞いて兄や姉もその紙きれを見た。



父「お前たち２人も新くらい頑張らないとな」



　その日から親から兄と姉への目が厳しくなった。

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