〜学力が全て〜 ページ14
新side
俺の家族は学力がすべての家庭だった。
父親は大学病院の医局長、母親はIT会社の社長をしている。
そのせいか小学生の時からレベルの高い塾に通うほどだった。
小学校も普通の学校ではなく私立の学校に通っていた。
兄「父さん見て!今日も100点取れたよ!」
父「おぉ、さすが俺の息子だ」
姉「お母さん!今回のテスト、学年で1位だったよ!」
母「よく頑張ったわね」
兄と姉も俺と同じ学校に通っている。
俺は2人ほど点数や順位に執着はしていない。
そんなことにこだわったって自分のためにはならない。
それよりも家族や友達との時間を大切にしたかった。
父「新だけだ。テストの結果をいつも見せないのは」
父さんは言った。
俺がテストの結果を見せないのは、結果よりもそこまでの努力を褒めてほしかったからだ。
母「どうしてうちの子は愛想がないのかしら」
母さんは言った。
俺が愛想がないのは、どこにでもいい顔をして媚を売るようにして仲間を増やしたくないからだ。
そんな俺が中学に入学し、初めてのテストが終わった後の事だった・・・
母「新、今日テストの結果が帰ってきたでしょ?早くお父さんのところに持っていきなさい」
母さんから言われ仕方なく父さんの所にテスト結果を持って行った。
それが俺の人生を変えることになるとは・・・
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作者名:椋和 | 作成日時:2022年11月6日 19時