【藤原樹】キミは光【THERAMPAGE】 (ページ8)

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こいつが… ページ8

樹side
　隣の席のやつがどんな人か気になってプリントを届けようと思った。

　家は北人先輩たちと遊んだ時に来たことがある。

樹「この辺だったよなぁ…ってか、いつぶりだ？ここに来るの」

　３か月だか４ヶ月ぶりだよな。

　まさか家に行ったら出かけてるとかないよな。

　不登校生が家から出るなんて危険なことしないよな。

樹「・・・お、ここか」

　インターフォンを押した。

　あれ？

　何の物音もしないんだけど…

樹「本当にいねぇのかよ。プリントどうすっかなぁ…」

？？「あの…どちら様でしょうか…？」

樹「え？」

　声のする方を向くと、帽子を被った細身の女の子？が立っていた。

　こいつが吉野A？

　北人さんの妹にしては、地味というかオーラがないというか…

『もしかして不審者ですか？それとも空き巣とか…』

樹「は？何言ってんの？」

　何言ってんの、こいつ。

　いきなり不審者とか空き巣とか、そんなに怪しい奴にみえるか？

『いや、だって…』

樹「まず、空き巣だとしたら堂々と玄関から入るかよ。しかも親切にインターフォンまで鳴らして」

『確かに…』

樹「それに、不審者だったらここよりもっと女子高生が多いところに行くだろう」

『・・・その発言は問題では』

樹「お前が変なこと言うからだろ」

『それは、あなたが勝手に…』

　なんだこいつ。

　意外と話せてる俺って天才！？

　てか、話しやすいのか？

　こんな奴が不登校とかよくわかんねぇ。