―情報は遊び― ページ20
北人side
壱馬「要するに、あいつの心を開くのはそう簡単じゃないってことだな」
慎「そんなあっさりまとめられるものじゃないだろ」
壱馬「その過去とやらを何とかすればいいんだろ。考えるより試した方が早いな」
北人「今回はどうした。お前らしくないぞ」
いつもの壱馬なら女なんて替えのきく道具としか見ていなかった。
まぁ、俺もだけどさ。
今回の壱馬は、なんていうかどんな手を使ってでも木ノ瀬ちゃんを自分に振り向かせようとしている。
そこまでする意味とは一体…
慎「そういや、今日Aちゃん休みだよな」
北人「そういえばいなかったな。珍しいよな、学校休むなんて」
壱馬「てか、なんでそんなに情報集めたんだ。確かに面白れぇとは言ったが、それ以上何もないだろ」
北人「とか言っときながら気になってんだろ?それくらい俺たちでもわかることだよ」
慎「まぁ好きか嫌いかが別として、ちょっとは興味あんだろ?」
壱馬「お前ら昨日からおかしなことばっか言ってんぞ」
北人「いい加減素直になれって。もしかするとってこともあるだろ」
壱馬「ほんと意味わかんねぇ」
壱馬はたまり場を後にした。
慎「あれ絶対好きだよな」
北人「恋愛かどうかはわからないけど、壱馬の眼中にあることは間違いないな」
今までの遊びとは違い本気に見えてくるのは俺たちだけだろうか。
そろそろ壱馬にもこんな遊びはやめてもらいたい。
それに、木ノ瀬ちゃんなら壱馬のことを任せてもいいように感じた。
だって、あいつを目の前にして動じない態度がまずすげぇ。
それに、なんか気が合うような気がしたから。
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haruna(プロフ) - お話素敵すぎました!!!慎くんのストーリーも読んでみたいです! (2020年1月12日 21時) (レス) id: 81796fa860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椋和 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/
作成日時:2019年6月29日 17時