―標的は鮮明― ページ18
Aside
3人から逃げるようにあの場を後にした。
家に帰り、電気が一つも点いていない部屋。
私には家族はいない。
ここ何年かはずっと1人で生活している。
お金はバイトで何とか繋いでいる。
ふらふらとしながら階段を上り、自分の部屋へと入った。
『疲れた…』
そのままベッドに倒れ込んだ。
その時、頭を過ぎるある人の名前。
『川村壱馬…か』
そのまま1人小さく丸くなり、目をつぶる。
嫌と言うくらいの静かさにさっきの事が鮮明に思い出され、息が苦しくなる。
『誰かッ…助けて…』
徐々に息は浅くなりカバンに入っている薬を取ろうと立ち上がった。
しかし、体が床に逆戻り
伸ばした手も虚しく、そのまま意識が遠のいった。
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haruna(プロフ) - お話素敵すぎました!!!慎くんのストーリーも読んでみたいです! (2020年1月12日 21時) (レス) id: 81796fa860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椋和 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/
作成日時:2019年6月29日 17時