俺が隣じゃだめですか？【井上瑞稀】 (ページ29)

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連絡ページ29

龍斗side

蒼弥「優斗は高校のとき同じ部活に所属していたチームメイトだったんだ」

瑞稀「そうだったんだ。あいつすごいだろ？俺も昔教えてもらってたんだ」

龍斗「だから似てるって言ってたんだ」

涼「なになに？どういう話？」

瑞稀「あのさ、Aちゃんも優斗のこと聞いてきたんだよね。俺とはしもっちゃんは高校が一緒だったから…」

　このことをAも知っているなら最悪の事態を招きかねない。

涼「２人とも何言ってんのか」

瑞稀「それとも何かあるのか…」

担任「お、いたいた」

涼「先生じゃん！」

担任「お前たち木ノ瀬見てないか？」

龍斗「Aですか？」

担任「約束した時間に来ないんだよ。あいつに限って忘れるなんてことないのになぁ」

龍斗「あれ？さっき先生のところ行くって言って先に教室出たんですけど…」

蒼弥「連絡してみます」

担任「よろしく頼んだ」

　あの真面目なAが先生との約束を破ることなんてない。

　ましてや、さっきまで先生の所へ行くって言っていたんだ。

龍斗「どこ行ったんだろうA」

涼「もしかして誘拐とか…！」

瑞稀「縁起でもないこと言うなよ」

涼「ごめんごめん」

蒼弥「出ないな…」

龍斗「A…」

　こんなにも俺の頭は不安でいっぱいになったのは何年ぶりだろう。

　あの時俺が止めていればこんなことにはならなかったのに・・・