昔話 ページ31
瑞稀side
涼「男は刃物を振り上げたときに覚悟した。俺は死ぬんだ。死んじゃうんだって。その時、女の子が男にぶつかって倒れた。〈お兄ちゃん！〉って呼んでた。男は起き上がるのと同時に女の子を突き飛ばしてその子は気を失っちゃったんだ。そのあとすぐに警察が来て逮捕された」
話の間、ずっと肩で息をしていたAちゃんの目に光るものが溢れていた。
涼「それって、Aちゃんだよね？俺のことを助けてくれたのは、Aちゃん。だから、今度は俺が君を助ける番だよ」
『橋本くん…』
涼「でも、俺は君の兄を殺してしまった。君を一人にしてしまった。謝らないといけないのは俺の方なのに…本当にごめんなさい」
はしもっちゃんは涙を流しながらAちゃんに言葉をかけた。
俺たちも口々に謝罪の言葉を伝えた。
『ううん、もういいの。だって、この２日間すごく楽しかった。こんなに話したことなんてなかったから…』
初めて見ることができたAちゃんの満面の笑み。
『助けてくれてありがとう。私に生きるチャンスをくれてありがとう。・・・ありがとう！』
抱き合う２人の姿を見て、もうこんな復讐はやめなくてはいけない。
そう俺たちに気付かせてくれた日になった。
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椿香(プロフ) - まほさん» コメントありがとうございます。瑞稀くんの見せた写真は主人公とHiHi Jetsのメンバーが出会った場面の所の写真です。簡単に言うと、殺しの場面です。説明不足ですみません…質問ありがとうございました！ (2019年5月14日 18時) (
レス) id: 251618dcd5 (このIDを非表示/違反報告)
まほ - 毎日見てます！とても面白いので更新頑張ってください！質問なんですが「昔のこと」のところで、瑞稀くんが見せたという写真は後から詳しい話が出てくるんですか？その部分だけ少し分からなかったので書かせてもらいました。教えてくださると嬉しいです。 (2019年5月13日 20時) (レス) id: b629b64db7 (このIDを非表示/違反報告)
百合香(プロフ) - 凄い面白いです！更新頑張ってください。 (2019年5月2日 17時) (レス) id: cdd60093a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼和 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/
作成日時：2019年4月28日 21時
