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４輪の花 ページ10
檜山side
淡々と昔のことを話すAさん
彼女の表情からは悲しさも寂しさも感じない。
言ってしまえば何を考えているかわからないと言った方が正確だろう。
『世で言ういじめかなぁ。自分で言うのも変だけど』
笑いながら話す彼女を俺は見ていられなかった。
『朝登校すれば上靴は無くなってるし、机とイスには落書きされてる。水をかけられたり、階段から突き落とされたり・・・ひどいときは体育倉庫に閉じ込められることだってあったよ』
檜山「その事先生や家族には…」
『言ってない。家族には心配かけさせたくなかったし、先生はあの３人の味方だから何もしてくれないよ』
檜山「そんな…」
『それから１か月経った日にここに呼び出された』
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作者名：椋和 | 作成日時：2021年3月6日 17時
