Ghost【檜山光成】 (ページ9)

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１枚の枯葉ページ9

Aside
　ごく普通の高校に通っていた。

　勉強も人並みにはできたし友達もいた。

　なんの変わりもない日々が私には心地よかった。

　そんな日が終わりを告げたのは私が中学３年生の時だった・・・

那奈「ねぇあんた。どういうつもり？」

『え…』

光「え？じゃないわよ。あんたなに人の彼氏に手だしてんの」

『どういうこと』

杏奈「あんたが那奈の彼氏と一緒にいるの見たんだからね。それに手まで繋いじゃって」

　この人たちはクラスで俗にいう１軍の人たち

　彼女たちの彼氏もイケメンと学校内では話題である。

『そんなことしてません』

那奈「じゃあこれは何？」

　目の前に突き出されたスマホには私と那奈の彼氏とが笑顔で話をしている写真だった。

『これ・・・』

光「これ見てそんなことしてないなんて言えないでしょ」

『これは違う。あの日は委員会の帰りで用事があるって呼び止められたの』

杏奈「なに、言い訳？そんなの信じるわけないでしょ」

『本当なの。本人にも聞いてよ』

那奈「彼は呼び出されたって言ってたわよ」

『そんな・・・』

光「あ～あ、嘘つき」

杏奈「人の彼氏に手出すなんて最低」

『私は…』

那奈「どうなっても知らないからね」

　３人はそのまま教室を後にした。

　その日から生活は一変した。