Ghost【檜山光成】 (ページ8)

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檜山side
　１人って・・・

　だって俺の隣には確かに彼女がいるはずなのに。

深田「そうそう！ついに幻覚が見えるようになったか！と思った」

檜山「いや、俺はここにいるAさんと…」

黒田「え？誰もいないけど？」

檜山「そんなはず…」

深田「檜山くん疲れてるんですよ。そうだ！これから俺の家行くんですけど一緒にどうです？」

檜山「いや…また今度」

　光輝と深田は帰って行った。

　２人の姿を見送りふと視線を彼女に向けるとまた川の向こうを眺めていた。

　さっきとは違いすっきりとした表情

檜山「ねぇ、君は…」

『・・・もう隠す必要はないか』

檜山「どういうこと」

『私はもうこの世界とはさようならしているの』

檜山「それって…つまり」

『１年前、私は高校１年生だった。クラスの中では目立つわけでもなく静かに過ごしていた。それでよかったのに・・・』