Ghost【檜山光成】 (ページ16)

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７輪の花ページ16

檜山side

青木「ほんと変わり者でしょ」

檜山「面白いね」

　初めて会った時から彼女は俺の事知っていたんだ。

　意外と冷静でいてくれたけど、内心すごかったんだろうなぁ。

青木「じゃあ、俺帰るね」

檜山「青木！」

青木「なに？」

檜山「きっと青木に感謝してると思うよ」

青木「どうしたの？いきなりそんなこと」

檜山「俺たちも青木の優しさに助けられてるから…」

　いつもは物事をわかりやすく伝えようと考えている。

　でも、今はどう伝えたらいいのかわからなくなった。

青木「檜山、ありがとう」

檜山「青木…」

青木「また明日ね」

　青木はそのまま帰って行った。

　青木の置いていった花をもう一度見つめた。

　黄色く明るい花だった。

　俺はその前で手を合わせた。

檜山「ありがとう、さようなら」

　俺は家に帰ることにした。

　帰り道、あの花が気になり携帯で調べた。

檜山「ヘレ二ウム、別名《団子菊》・・・」