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檜山side
『えっと・・・』
檜山「同情だと思ったらごめん。でも…やっぱり君のこと好きだわ」
『檜山くん…』
彼女の瞳は今にも溢れそうな涙でいっぱいだった。
俺はそのまま彼女を抱きしめた。
『でも、私はもう…』
そうだ
彼女はもうこの世界では生きてはいけない。
俺と彼女では帰るべき場所が違うんだ。
檜山「嫌だ。行かないで…」
この言葉が彼女を困らせることは知っている。
でも、今この手を離せばもう彼女には会えなくなってしまうのではないかと・・・
『檜山くんに出会えてよかったよ。ありがとう』
檜山「Aさん…」
『また生まれ変われたら会えるといいな…』
白い光と共に彼女の姿はあの１輪の花と共に空へと消えていった。
俺もあなたに出会えてよかったです。
ありがとう…A
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作者名：椋和 | 作成日時：2021年3月6日 17時
