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捜査報告 ページ31

涼side

優斗「それじゃあ、話してくれる?」

『お腹の赤ちゃんについても、ボールペンについても全面否認。秘書が持っていたボールペンは、10年間働いてくれた贈り物だって』

龍斗「那須たちが持ってきた遺留品にボールペンは入ってなかったし」

龍我「え?じゃあ、どういうことだ??」

蒼弥「特に進展なしってことか」

雄登「そうだね」

瑞稀「進展ならあったよ」



 ドアの方を見ると、鑑定結果の資料を持った瑞稀たちがいた。



涼「瑞稀、何かわかったの?」

瑞稀「美香さんが当時身に着けていた衣類から香水の成分が微量だけど検出された」

大昇「その香水がこれ」



 大昇が置いた香水は、水色のガラス瓶に入ったものだった。



飛貴「女性ものの香水」

直樹「じゃあ、犯人は女性ってこと?」

一世「それから、ベルトから繊維片が見つかって調べてみたら、リント布だった」

雄登「リント布って、薬の塗布や湿布などの基布に使うものだね。じゃあ、それに水を含ませて殺したってこと?」

瑞稀「そうだと思う」



 なんだか難しい話でさっぱりだ。

 それにしても、今になって香水の成分が出るなんてなぁ。

・→←嫉妬



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作者名:涼和 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/  
作成日時:2019年3月30日 16時

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