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「可愛い私の娘Aへ」
父からのメッセージを簡潔にまとめると次の通りだった
我が家は残念ながら男の後継者がいなく跡を継げるのは一人娘の私だけ
もう20歳で成人するのだからそろそろちゃんとした結婚相手を見つけなければならない
そのためには社交界に出る必要があるが、そこについて行くための私専用の執事がいない
だから夏休みの間社交界の勉強と執事選びをすること
「これで合ってるのかな、阿部ちゃん」
中でも1番頭のいい阿部ちゃんを見上げると左様でございます、とにっこり笑顔で返される
「そっか、みんな本当は執事なんだもんね…」
小さい頃からずっと一緒に居て遊んでたし、今までは幼馴染として育ってきたから実感がない
「もし選ばれなかったとしたらみんなはどうなるの?」
宮「御屋敷に執事はそんなに必要ありませんのでここを出ていく、ということだけははっきりしていますね」
ということは私がみんなのこれから先の人生を握ってしまったことになる…?
「ラウはまだ学生だよ?私と同じ」
ラウ「関係ありませんよ。もし選ばれたなら僕は大学を退学するだけですので」
「うっわ…」
なんだその恐ろしいほどの忠誠心みたいなものは
「みんなはなりたいの?執事」
しばらくの沈黙の後顔を見合せた9人は揃ってうなづくと
「それはもちろん」
そう返ってきた
「選ばなきゃいけないのかぁ」
一応うちの一人娘として甘やかされながらもいずれは当主になる人間、として私は育てられてきた
だからこそ分かる
ちゃんと選ばなきゃいけないこと
深「別に結婚相手選べって言ってないんだから気楽でいいじゃん?」
阿「ふっか、言葉遣い」
深「ごめん。でも今は執事の俺らより幼馴染の俺らが必要でしょA」
「分かってるよ私ちゃんと。やらなきゃいけないこと。でもビックリしてるんだ、みんなちゃんとしてるんだね」
執事特有の燕尾服
夏だから暑いだろうにみんなきちんと着こなしていて風貌だけ見ると完璧な執事だ
岩「俺達は昔からこの時期にこうなることを知っていたから」
佐「混乱させてごめんね」
首を横に振る
今のいままでそのことを伝えずに普通に接してくれていたのは、今日の朝とびきりの笑顔で見送ってくれたのは彼らなりの気遣いだったのだろう
「問題は結婚相手だな…」
渡「お前と結婚してくれるやついるかな?」
「問題ないでしょ。金と地位があるんだから」
吐き捨てるように言ったセリフに何人か顔を顰めた
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とまと(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!自分のペースでゆっくり更新します (2020年8月23日 21時) (レス) id: 85dc890a25 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月23日 8時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと | 作者ホームページ:https://peing.net/ja/6d0b8b9e32e7c1?event=0
作成日時:2020年8月22日 21時