迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ21)

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#21 ページ21

「ねえねえ移動教室だよ！一緒に行こ」

「ここの答え分かる？」

「昨日はさここまで宿題だったから見せてあげるね」

しつこいまでにあとを追っかけ回してくる佐藤龍我と岩崎大昇

分かったことは多分如恵留先生がくれたノートのコピーは佐藤くんの

「あ、チャイム鳴った！お昼一緒に食べよ」

基本とことん無視しているのになんでこんな話しかけてくるのか

「はぁ…友達居ないの？」

「居るよ」

「その人達と食べなよ」

「食べるよ。大昇と。でもAも一緒にね」

「え、いやなんで」

「はいレッツゴー」

このしつこさどこかでもあった気がするわ

ということは抗っても仕方ないので腕を引っ張る佐藤くんと背中をグイグイ押してくる岩崎くんに身を任せる

「じゃーん」

「屋上って入っていいの？」

「ダメだよ」

「怒られるよね」

「じゃあやめなよ」

2人揃ってどこまで天然なんだろうか

「まあ、何とかなるよ」

重い鉄の扉を開けて屋上にいく2人に溜息をついてからあとを追いかける

後は野となれ山となれとはこういう事だ

「ほらこっち来て！下見てみなよ」

「高いとこ平気？」

「大丈夫」

2人に習って縁に足を乗せてフェンスから顔を出す

風が気持ちいい

「めちゃくちゃ景色良い」

「でしょ！建物とか人とか小さく見えてさ。そんな小さいものに左右されてんの馬鹿馬鹿しくなんの」

…わざわざそれを言うために屋上に来た？って思うのは自惚れになるのだろうか

「確かにそうかもね」

「じゃあご飯食べて午後も頑張ろ」

「佐藤くんと岩崎くん。ありがとうね」

「何言ってんの！龍我と大昇でしょ」

「え、つっこむとこそこなの？！」