迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ17)

今日:18 hit、昨日:9 hit、合計:144,066 hit

#17 ページ17

ky side

「A～？ご飯できたけど。A」

「…うん」

「入るよ」

ご飯当番でなくてもいつもは一番乗りってくらい早く起きてるのに中々起きてこないA

「どうした」

「ちょっと体調悪い」

まだ部屋着姿でベットの上で背を丸まらせている

学校に行きたくないための嘘、ではないと思う

「きょも、悪いんだけど舘さんに朝ごはんいらないって言っといて」

「それはいいけど。大丈夫？」

いや汗なのかおでこには長い髪の毛が張り付いてて到底大丈夫には見えない

「…ダメかも、とか言っていい？」

「ふふ、いいよ。とりあえず起きれる？」

「ん、」

「え～甘えん坊」

起こして、でも言うように手を伸ばしたAを抱き起こす

…まあ甘えん坊って俺の言えたことじゃないか

「学校怖い？」

「うん」

「無理して行かなくてもいいんだよ」

長い髪を肩にかけてベッドに座ったAの隣にゆっくりと腰かける

「…それはダメ」

「阿部ちゃんに迷惑かけるから？」

「それもあるけど…」

変わらなきゃダメだって思ったから

ああ、俺が17の時ってこんな色々考えてたっけなんて

多分考えてなかった
全部に絶望して、みんなに会っても中々変われなくて

「偉いね、Aは」

「そんなことない！…今の話誰にもしないでね」

「分かった。俺とA二人の秘密ね？」

「ふふ、なんかいいねそれ」

「ほら。早く着替えてご飯食べ行こ」