迷い猫は簡単に懐かない【SixTONES】【SnowMan】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:144,013 hit

#16 ページ16

tn side

「なあ！北斗」

「何」

「最近共有スペースに居なくない？」

今日も朝ごはんを食べ終わると直ぐに上に行こうとする北斗を引き止める

「…なんか居心地悪いから」

「Aのせい？」

「そうかもね」

肩を竦めて階段を上がっていく背中に急いで声をかける

「仲良くして欲しいんだよ。Aのためにも、北斗のためにも」

少し大きめに言ったその言葉はちゃんと、本当の意味で届いているだろうか

「A～俺にもコーヒー」

「ブラック？」

「うん。お願い」

今日は日曜日で大体みんな揃っている。曜日の関係ない仕事をしてるこーちとかはいないけど

「ありがと」

「…あのさ、北斗くんって」

八の字にした眉毛でそう言ったAに隣を叩いて座るように促す

「何考えてる？」

「北斗って私のこと嫌いかな…ていうかみんなも」

察しというか、よく気が回る上に自己肯定感が恐ろしく低い

過去に何があったか詳しくは知らないけど、そうならざるを得ない状況だったのだろうか

「いつみんながお前のこと嫌いって言ったよ」

「言われたことないけど。みんないい人だから」

「誰もお前のこと嫌いなわけないだろ。北斗は少し女子が苦手なの」

「そう、なの？」

「そ。誰彼関係なしに」

「なんか避けられてるからさ心配しちゃった。目黒くんもだけど」

2人ともまだ大学生と言えど大人だから別にそんな露骨にAを避けるような真似はしてないはず

ホントいらないとこまで気がつくんだから

「目黒に関しては俺は専門外。康二くんかラウールか、ジェシーあたりかな」

「何それ」

「こんだけ人数いると誰が誰に詳しいとかあんのよ」

「じゃあ私の専門は樹だね」

「あ、マジ？」

マジだよ～なんて肩に頭を寄りかからせたりしてくんのはあ、男慣れしてやがる。とか思うけど

「明日から学校行くのやだなー」

「もう行かねぇと留年なんだろ？あべべにあんま迷惑かけんな」

「はいはい。ラウが同じ学校から良かったのに…」

「だったら完全お前留年する気だろ」

「あはは」