9 ページ17
バタバタバタ ガチャッ
複数人の足跡の後に勢いよく開けられたドアの音。
それと同時に藤川が「藍沢」と言ったのが聞こえた。
横峯「さっき目を覚ましました」
緋山「藍沢体調どう?」
藍沢「もう大丈夫だ」
本当は「もう大丈夫」なんて嘘で体はきつくてさっきよりも頭も痛くて吐き気も強くなっていた。
でもただでさえ人手不足なのに休んで迷惑かけたのにいつまでも休んでる訳にはいかない。
せめて治療に参加できなくても書類くらいならと思ったけど起き上ろうとした俺の体は藤川たちに抑えられた。
藤川「もう大丈夫なんて嘘だろ?顔色悪いし。仕事の事は気にしなくていいから」
緋山「まったく…昨日、休むように言ったのに休まないから……」
名取「無理しないでください。ここ最近倒れるまで俺は散々藍沢先生に迷惑かけてましたし。今日くらい頼りないかもしれませんけど救命のこと任せてください」
横峯「藍沢先生がいない分私たちも頑張りますから」
?「悪いな……倒れるまで無理させて」
そう言いながら病室に橘先生が入って来た。
藍沢「優輔くんは……?」
橘「自分より優輔の心配か?優輔なら大丈夫だ。今は全然落ち着いてる」
藍沢「そうですか」
橘「藍沢、倒れたって聞いたが……顔色悪いな……」
藤川「さっきまで寝てて起きたと思ったら”もう大丈夫”って言い出すんですよ」
橘「相変わらずだな」
橘先生は呆れたようにそういった。
橘「でも白石も俺もいなくて人手不足の中倒れたことにも藍沢のことだし責任感じてたんだろ?」
そう見透かさせたように言われた。
橘「図星だな」
いつの間にか顔に出ていたのだろうか?橘先生の言ったことは確かに全て俺が思っていたこと。
橘「熱は?」
緋山「まだ起きてから測ってないんですけど……」
灰谷「あっ僕体温計持ってますよ」
そう言って灰谷は体温計を取り出して俺の脇に挟み込んだ。
しばらくして体温計が示した体温は40.3度。
体温を聞くと思っていたよりも高くて気の持ちようなのか少し体がきつくなってきた。
緋山「上がったわね……藍沢まだ寒い?」
藍沢「……少し」
藤川「冷えピタ張り替えて毛布追加しよう」
藤川がそういうとすぐにフェローたちが動き出して冷えピタを張り替えて毛布を追加してくれた。
264人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが、藍沢先生が酸欠と頭痛で倒れて入院中無理して事務作業とかもやってたら重度の貧血で階段から落ちてしまい藤川先生や緋山先生が処置するみたいなのを読んでみたいです、息苦しいの多めがいいです!お願いします! (2020年8月2日 21時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
まい - リクエストいいですか?藍沢先生がいちょうえんになる話ガ見たいです!できたらでいいのでお願いします。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: cf2a24b3bd (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - きよさん» 貴重なリクエストありがとうございます!拒食症ですね。リクエストが溜まっているため遅くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。よろしくお願いします! (2019年4月4日 8時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - あっ!プラスで不眠症も入れてください。すみません、付け加えちゃって、、 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - リクエスト良いですか?藍沢先生が拒食症になる話をみたいです。きっかけは、おまかせします。看病っていうか藍沢先生の拒食症を治すために協力するのは、同期の3人と冴島さんでお願いします。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ