藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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仮眠室についてベッドに寝かせるとさっきまでは横にいたからわからなかったけど藍沢先生の顔色は青白いというより朱色が混ざり始めていた。


眉間に皺を寄せ辛そうな藍沢先生を見ると最近はかなり忙しかったし藍沢先生は脳外も掛け持ちながら俺たちの面倒も見てくれていた。



こんなに無理させていたのかと思うと今までの自分の行いに後悔が募る。



仮眠室についてしばらくするとガチャという音と共に雪村さん、橘先生に連絡に行っていた緋山先生が戻ってきた。


雪村「氷枕と冷えピタです」


雪村さんが持ってきてくれたものを受け取って枕を氷枕に変えて藍沢先生に冷えピタを貼る。


藍沢先生は一瞬顔を歪めたものの、すでに眠りについていたらしく起きることはなかった。


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緋山side


緋山「藍沢どう？」


雪村がＨＣＵに行くため仮眠室からでて行き会話のなくなった輪にそう問いかけた。


名取「かなり熱が高いです」


藤川「原因は過労だろうから薬は効かないし解熱剤も使えない」


緋山「だから昨日休めって言ったのに」


昨日の事を思い出してもっと早くちゃんと休ませておけばよかったと後悔する。



藤川「はるかから聞いたけど藍沢昨日から体調悪かったんだって？」


緋山「昨日の当直の時からなんか顔色悪くて熱も37度ちょっとあって平熱が35度代で低い藍沢からすれば発熱してた。休めって一応声かけたんだけど中々休まなくて……「今俺がいなかったら救命が昨日しないだろ？」的な事言われて私も冴島もなにも言えなくて……」


藤川「さすが藍沢って言うべきか自信満々な発言だな」


緋山「そうよ、だからまた余計に何も言えなくなったし」


名取「取りあえず今は藍沢先生に安心して休んでもらえるように頑張ればいいってことですよね？」



暗くなりかけた空気をかき消そうとしたのか名取はガラじゃないようなことを口にしたけどその目は真剣だった。


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藍沢side


記憶にあるのはカンファレンス室で倒れたとこまで。


それから俺は意識を飛ばしていたのか、朦朧としていたのか、起きるとベッドの上にいた。



目を覚まして周りを見渡すとそこにいたのは灰谷と横峯だった。


横峯「藍沢先生、目覚ましましたか？」


灰谷「他の先生たちも呼んできます」



そう言って俺は何も言ってないのにバタバタと仮眠室から出て行ってすぐに複数人の足跡が聞こえてきた。

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