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藍沢「急変や書類の整理が重なってな……」
新海「脳外の事はある程度俺に任せてくれてもいいんだからな。お前顔色悪いし」
そんな会話をしながら医局まで戻ると灰谷がいた。
藍沢「どうした?」
灰谷「あっいや…緋山先生が藍沢先生今日当直でそろそろ交代の時間だからって」
藍沢「緋山には少し遅れるかもしれないが急いでいくと伝えてくれ」
灰谷「わかりました」
そういうと灰谷は帰っていきどうやら緋山に言われて伝言を伝えに来ただけらしい。
藍沢「今日は救命で当直なんだ」
新海「そうか、手術の事は俺から西条先生に伝えておくよ」
藍沢「あぁ頼む」
新海に頼んで俺は緋山を怒らせないようにとなるべく急いで救命まで戻った。
緋山「思ったより早かったじゃない」
藍沢「お前が灰谷使って脅したからだろ」
緋山「脅したとは人聞きが悪いわね……まぁいいわ今日の当直は私と冴島とあんただから」
藍沢「あぁ」
やっと落ち着いたことだしと自分の席に座って溜りに溜っていた書類の整理を始めた。
書類を書いてると段々と目立つようになってきた頭痛。
ここ2週間かなりの激務だった。
土砂崩れによる患者がたくさん運ばれてきてそれでも脳外のオペには通常通りに入っていたしここ最近、橘先生が優輔くんの事で忙しく中々シフトに入れていなくて白石も学会でいなかったりしたため人手不足がさらに深刻化し俺はかなりシフトを詰め込んでいた。
それによって勤務時間は増える一方で休む時間なんてまったくと言っていいほどなかった。
現場にいけば俺たちシニアが現場を仕切らなければならない。
シフト上シニアドクターが現場に俺、緋山、藤川の3人そろうことはなくおもに緋山か藤川が翔北で指揮をとり俺が現場で指示を出していた。
いつもと違って自分の見ている患者の治療をしながら周りにも支持を出して病院に現場の情報を伝える、いつも以上に過酷なフライトが続いていた。
そんなこんなで家に帰れない日が続き眠れず、食事をとる時間も休憩をとる時間もない日が続き俺の体は悲鳴を上げてた。
日を重ねるごとに増す頭痛。
思わず書類を書いていたペンを止めると冴島に声を掛けられた。
冴島「どうかされましたか?」
藍沢「……いや」
緋山「ってかなんで今日も白石いないのよ」
冴島「今日から2日は地方の学会に行くって言っていましたよ」
緋山「あ〜ただでさえ人がいないって言うのに橘先生といい白石といい2人もシフトから抜けるなんて……」
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ミッキー(プロフ) - 楽しく読ませてもらいました!!リクエストなのですが、藍沢先生が酸欠と頭痛で倒れて入院中無理して事務作業とかもやってたら重度の貧血で階段から落ちてしまい藤川先生や緋山先生が処置するみたいなのを読んでみたいです、息苦しいの多めがいいです!お願いします! (2020年8月2日 21時) (レス) id: 43ae38a228 (このIDを非表示/違反報告)
まい - リクエストいいですか?藍沢先生がいちょうえんになる話ガ見たいです!できたらでいいのでお願いします。 (2019年12月15日 10時) (レス) id: cf2a24b3bd (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - きよさん» 貴重なリクエストありがとうございます!拒食症ですね。リクエストが溜まっているため遅くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。よろしくお願いします! (2019年4月4日 8時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - あっ!プラスで不眠症も入れてください。すみません、付け加えちゃって、、 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - リクエスト良いですか?藍沢先生が拒食症になる話をみたいです。きっかけは、おまかせします。看病っていうか藍沢先生の拒食症を治すために協力するのは、同期の3人と冴島さんでお願いします。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: d52f446e85 (このIDを非表示/違反報告)
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