藍沢先生が体調不良5(リクエストOK)

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藍沢side


外に出て４人で話し合った結果俺は6歳の男児、頭部から大量に出血しているという子の受け入れを担当することになった。


他にも頭を打ったりしてるであろう患者はいたが初療室には今日は朝のホットラインが鳴った時から白石が倒れたからドタバタしていたため新海がいる。


だからどうにかなると思い他の頭の患者は新海に任せることにした。


白車がまとめて四台ついてそれぞれあらかじめ決めておいた患者の治療を開始した。



俺が診ることになっていた患者は聞いていたよりかなり状態が悪く、一刻を争う状態。


藍沢「ここで開いて止血して運びます」


救急隊員にそう告げて急遽白車の中で開頭することになった。


治療中、風が吹いて体が雨に濡れる。


何とか止血して初療室まで運び込むと続きは横峯と灰谷と３人で処置を施し、６歳の男児は一命を取り留めた。


_______

名取side


白車の受け入れから返ってきた藍沢先生は想像通り濡れていた。


横峯が言うには男の子の状態が悪かったため白車の中で処置をしたらしい。



処置が終わり寒そうにしていた藍沢先生に着替えてくるように促すと数分後には藍沢先生は着替えて医局に戻ってきていた。


ひとまず、よかった…と思うものの藍沢先生の体はかなりフラフラしている。


首筋に手を当てると雨に打たれて体は冷えているはずなのにすごい熱が伝わってきた。



無理したんだ……



そう思っても俺には何もすることはできない。


そんな中、医局にみんなが揃うと緋山先生が「白石の様子見にいこう！」っていうものだから動かざるを得ない状況に。


藍沢先生に「大丈夫ですか？」と小声で尋ねるともう声を発するのでさえ怠いのかｺｸﾘと頷くだけ。


藍沢先生、緋山先生、横峯、灰谷、雪村さん、新海先生、俺、の全員で白石先生の病室に行くことになって病室まで歩いていると意外と距離が近くあっという間だった。



新海先生は一応脳外の先生だけど藍沢先生と親しいらしく今日は白石先生の代わりのような形で救命にいる。


橘先生は病院での話し合いがあるらしく救命の代表として出席しているため今はいない。



今日の当直確か白石先生が入ってた気がするけどどうするのかな…？



なんて考えてるとﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯと体温計が鳴る音がした。

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