藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

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藤川side


藍沢に連絡をかけてみようと医局からでて更衣室でスマホを取り出した。


ルルルルルルッ ルルルルルッ

すると俺が電話を掛ける前に誰かから電話がかかってきて画面には「藍沢」と表示されていたため俺は慌てて電話をとった。


藤川「もしもし、藍沢？」


藍沢「あぁ」


藤川「お前、まだ来てないから心配してたんだぞ！」


藍沢「連絡が遅れて悪かった。今日は休むと伝えておいてくれ」


藤川「えっ！？ブツッあっちょ……」



藍沢は「今日は休むと伝えておいてくれ」とだけ言うと電話を切った。


そのため通話時間は１４秒。

おしゃべりな俺にしてはかなり短い。


藍沢が欠勤だなんて…

あいつはちょっとや、そっとのことじゃ絶対に欠勤なんてしない。

体調が悪くても「大丈夫だ」っていって無理して倒れるまで働く。

何回徹也して疲れていようが患者が運ばれてくれば治療に入る。


そんな藍沢が欠勤なんておそらくかなり精神的にきてるのだろう。


とりあえずはこのことを知らせるため俺は急ぎ足で医局に戻った。


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白石side


今日は藍沢先生がいない。

午前中はヘリが一回飛んで急患が２人運ばれてきた。

患者さんが運ばれてきて一人は脳挫傷だった。

でもその患者さんを診てるのは藍沢先生じゃなくて新海先生。


その隣では横峯先生と灰谷先生が治療に苦戦している。

けどそこに一喝いれる藍沢先生がいない……


いなくなって初めて藍沢先生の存在の大きさを感じる。


彼の存在は救命にとってこんなに大きなものだったんだと……



午前中の激務を終えて午後は午前中に比べればかなり落ち着いていた。


藍沢先生のいない一日は忙しくて時間が過ぎるのはあっという間だったけど頭からは藍沢先生が離れない。


でもこれはみんな同じみたいでいつも騒いでいる藤川先生でさえ藍沢先生がいないとすごく静か。


当直組の緋山先生と冴島さんが早く出勤してきてくれたのでわたしたち日勤組は早く帰れる。


緋山先生たちに藍沢先生の事を説明して私たちは医局を出た。


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緋山side


今日、藍沢が休みだったらしい。

あの医療のためだけに生きてるような奴が休むなんて滅多にない。


藤川が言うには「それなりに精神的に堪えてるんだろ」とのこと。


確かに藍沢は名取の件でかなり責任を感じていた。

明日もまた日勤に藍沢のシフトが入ってるから明日こそは藍沢が来ることを祈って私は目の前にある書類仕事に取り掛かった。

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