藍沢先生が体調不良4(リクエストOK)

8 ページ9

藍沢「はぁー」

少し気持ち悪さが落ち着いてきて仰向けになると白い天井にあの時の光景がよみがえってくる。





名取「藍沢先生！」


ガッシャーン




大きな音がして突き飛ばされたと思ったら砂埃の向こうにいた後輩の名取。



ヘリで意識のない名取になにもできなかった……


頭を打っていて頭部は自分の得意な分野でもあった……


それなのに……


---------

白石side


次の日

名取先生は藍沢先生の記憶はないものの前とは変わらないほどまでに回復していて明日まで大事をとって入院して明後日からは内勤のみ復活することになった。



今は朝の７時５５分

今日はカンファレンスが８時から始まるのにシフトが入っているはずの藍沢先生が来ていない。


今、藤川先生に脳外の方にいないか確認してもらっている。


ソワソワしながら医局を歩き回っていたため雪村さんに「落ち着いてください」と言われる始末。


藤川「白石！」


待っていた藤川先生が返ってきた。


藤川「藍沢は脳外の方にはいないらしい」


白石「まだ家かな……？」


藤川「無断欠勤か？」


白石「藍沢先生が？」


藤川「藍沢に一応連絡いれてみる」


白石「お願い」

--------

藍沢side


気が付いたらベッドの上にいて時計は朝の８時を指していた。


昨日いろいろ考えていたら寝てしまっていたらしい……


とりあえずベッドから立ち上がりテレビをつけて食事をとろうといつも通りの動きをする。


「先日千葉県内の建物の外壁改修工事中に足場が崩壊し２０代男性が巻き込まれました。一人は一時意識不明の重体でしたが…」


けど付けたチャンネルでこの間の現場のニュースが流れていて俺は反射的にテレビを消した。


少し早くなった自分の呼吸に気づいて胸元に手を当て懸命に呼吸をすると幸い呼吸は酷くなることはなく数分したら落ち着いた。


でも少し経ったらまたあの事故の日の光景がよみがえってくる……


今日は日勤でシフトが入ってるけどいかない方がいいよな……



救命の奴らは全員かなりお人好しだ。


きっと俺がいればいろいろ気を使って余計に負担をかけるに決まってる。


それに俺は名取に合わせる顔はない……


欠勤の連絡をするなら本来８時前にするべきで今は８時１０分と過ぎているが俺にはそんなこと関係なくて家から出ないで仕事を休めればよかった。


今まで体調不良以外欠勤はしたことがない。

そのため連絡の方法がわからずスマホの連絡先の一番上にあった藤川に連絡することにした。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す