4 ページ44
新海side
患者の急変を聞いて緊急オペを行うことになった。
藍沢に休んでろと言いたかったが今回の患者の急変は俺が一人でオペ出来るような簡単な状態ではなく西条先生もいなかったため藍沢に入ってもらうしかなかった。
オペに入って序盤は上手くいってたものの後半になってくると藍沢の反応が鈍くなってきて後は閉じるくらいか……と思っていると藍沢が顔を歪めて倒れた。
新海「ちょっ藍沢！」
そう声をかけることしかできなくて俺がそう言った時には
バタン
という音と共に藍沢の体は床に打ち付けられていた。
新海「藍沢を頼む」
そう言って近くにいたナースに藍沢の事を任せナースは藍沢をオペ室から運び出していった。
新海「再開しよう」
ナース「はい」
オペは後は閉じるくらいで幸いベテランナース揃いだったためすぐに閉じてオペを終えることができた。
俺はオペが終わってすぐに藍沢がいるという仮眠室に向かった。
本当は病室の方がいいけど、今は空きがないためやむを得ない。
藍沢が寝てたら悪いためなるべく音をたてないようにゆっくりとドアを開けて仮眠室に入った。
仮眠室の一番奥に横になっている藍沢がいたが腕で顔を隠していて顔色が伺えない。
新海「藍沢ー大丈夫か？」
起きているかわからない藍沢にそう声をかけると顔を隠していた腕を退けて藍沢は「新海……」と呟いた。
新海「どうだ体調は…？」
藍沢「問題ない……少し休んだから大丈夫だ」
そういう藍沢の顔はまだ血色がなくて青白い。
「問題ない……少し休んだから大丈夫だ」といって藍沢はベッドから起き上がり立ち上がったが、すぐに顔を歪めてその場に座り込んでしまった。
藍沢「っ…っ…」
新海「ったく……」
しゃがみこんで小さく呼吸する藍沢に少々呆れつつ肩を貸してベッドに戻した。
そのあと軽く診察すると熱は37.3度と微熱。
呼吸音も問題なかったが貧血を起こしていた。
新海「貧血だな」
藍沢「…っ…っ……」
新海「まだ貧血、続いてるんだろ？」
藍沢「…あぁ」
新海「無理するなよ。忙しいのはわかるけど体を壊したら元も子もないだろ？」
藍沢「っ…っ……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明日香 - ゆうかさん» ありがとうございます。面白いと言っていただけて光栄です。これからも頑張っていきますのでまたのリクエストお待ちしています！ (2019年3月18日 17時) (
レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか - リクエスト書いて頂いてありがとうございました！！面白かったです！またリクエストしますね♪ありがとうございました！！ (2019年3月18日 13時) (レス) id: 0721983257 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - こんさん» わかりました。頑張って書かせていただきます！マイコプラズマ肺炎は完治まで結構かかるみたいなので毎度なんですが話が長くなってしまうかもしれませんがご理解いただけると幸いです。これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年3月15日 22時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
こん - リクエストお願いします！藍沢先生がインフルエンザとマイコプラズマ肺炎を併発するのが見たいです！看病する人はできれば男性人がいいです！よろしくお願いします！ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 391160b051 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - ほまさん» アンケートに答えていただきありがとうございます！暴行のお話ですか！結構、体調不良表現より余談の方が多かったかな？と思っていたのですが気に入って頂けたなんてありがたいです！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年3月9日 18時) (レス) id: a6dbc40d34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
